連載小説
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第10話『傭兵の少年「ザック」』
とある町にて、騙されてしまったミミ率いる盗賊団は、ザック率いる傭兵ギルドのメンバーと、誰もいない静寂の町で戦闘を繰り広げていた。中央通りでは、待ち伏せされていたザックに奇襲を仕掛けられ戦闘に入るミミ。


ザック「オラァッ!!」
ザックは大剣をミミ目掛けて振り下ろす。瞬時に装置を使って右の建物の壁に上ってかわす。そこから壁を蹴って反対側の建物にアンカーを刺し、移動している途中ザックの頭上にナイフを投げる。

ザック「…!」
ザックは大剣でナイフを弾いて防ぐ。ミミはその隙を見逃さずザックの方に落ちていき、ナイフを投げず持ったまま相手に攻撃しようとするが……ザックにそのことを先読みされ、腹部に蹴りを入れられる

ミミ「うっ…!?」
よろけながら着地して、ナイフを持ってない方の手で腹を押さえている。ザックは構えて、接近して剣を横に振ろうとしている。ミミは持っているナイフをザックの剣を持っている方の手に投げ、命中。だが、浅い…

ミミ「はっ!!」
ザックの胸目掛けて飛び蹴りをして、バク宙して着地。ザックはよろけて後退している……

ミミ「ほら、休む暇は与えないよ!!」
両手にナイフを投げて追撃。ザックは大剣を持ち変えて、大剣を振らずにかわす。ミミは再び接近してナイフで攻撃するが、後ろにかわされる。ザックは自分の腕に浅く刺さっているナイフを抜いて

ザック「ほら、返してやるよ」
そう言ってミミに向けて投げてきた。
ミミ「ありがと」
片手でキャッチして、持ち変える
お互い動かず、睨み合いが続く……


ザック「お前、なかなかやるな。少なくとも、俺が殺してきた盗賊5人分の強さはあるぜ」
ザックが挑発をかけてくる。
ミミ「ありがと、アンタもやるね。あたしが倒してきた傭兵3人分くらいの強さはあるね」
挑発には乗らず、こちらも挑発をかける。
ザック「言ってくれるじゃねーか、本当に3人分か試してみるか?」
ミミ「いいよ、多分3人分くらいだと思うけどね。」
再び武器を構えて、二人同時に飛び出した










クライヴ「くそ、なんなんだよお前は!!」
カイトと交戦中のクライヴ。自分の武器である両刃の剣を構える。向こうは片刃の剣を二本……
カイト「さっきも言ったじゃないか。僕等は、君達盗賊を倒すためにここに来た、傭兵ギルドだよ!」
カイトは攻撃を仕掛けてくる。クライヴは防ぎつつ、反撃に出る。互いの実力はほとんど一緒。
クライヴ「一旦ここから、離れた方がいいな…!」
クライヴは出口がある方へ走る
カイト「あ、待てぇ!!」
カイトはクライヴを追う。出口の近くまで来ると、向かい側にイリアが
クライヴ「イリア!」
イリア「クライヴ!大丈夫?」

クライヴ「今のところな、だけど敵が追ってきている…」
イリア「私も……」
イリアの後方を見れば、イリアと戦っていたであろう人物が走ってきている
クライヴ「とりあえず、ここから逃げるぞ!」
イリア「え、でもミミは!?」
クライヴ「アイツなら大丈夫だ!俺達より遥かに強いからな…とりあえず、町から出てアイツ等を仕留めるぞ!」
イリア「…うん!」
戦っているミミを見ながら走っている…が、カイトとアイシャによって、ミミの姿が見えなくなってしまった……

















ポタッ…
……ポタッ…ポタッ………




ミミは、血を流し、傷だらけで立っていた…

つづく
16/01/03 21:06更新 / 青猫
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