連載小説
[TOP][目次]
11
真治「確かに、外した場合のことを考えると危険だな…ここは囮でいこう!」
琴音「でも、誰が囮になるんですか…?」
真治「…俺がやる。お前等は俺が引き付けてる間にあの子を安全な場所へ連れていってくれ」
琴音「え!?大丈夫なんですか…!?
真治「あぁ、俺はリーダーだ。こんなときくらい、きめなきゃいけねーだろ……化け物を撒いたら、この先に進む………いくぞ!!」
その合図で、真治が真っ直ぐ走り琴音と玄舞が横に進む。真治は地面にある石を拾って、化け物目掛けて投げる。化け物の背中に当たり、真治を見る。

真治「こっちだ、化け物!!」
化け物がこちらに真治に向かって走ってきている。真治はそこから逆の道、つまり来た道を帰る感じだ。
2人は襲われそうになった人を助けて、真治が言っていたこの先の道へ進んでいった。



真治「なるべく遠ざけた方がいいな…!」
追いかけて来ているのを見て、そのまま前を向いて走っている。
真治「この辺で撒ければ…!!」
目の前に化け物が現れる。真治は止まって、後ろを向いて逃げようとする………が、先程の化け物が追い付いてきている

真治「絶体絶命か…!」
死を覚悟して、その場で目を瞑った………


























真治「………?」
一向に襲われる気配がしない。目を開けて、前を見た……
化け物が化け物を呑み込んでいる…

真治「なんだ!?共食い!?」
目の前の光景に驚いている。が、すぐにそのこと……化け物を呑み込んでいる化け物に心当たりがあった

真治「確か、あの正邪とか言う奴が狙う対象を『逆』にしたんだっけ…」
そのことを思い出したため、目の前の現象に納得がいく。そのままみんなのいるところまで走っていく………が…







真治「分かれ道か……アイツ等、どっちに行ったんだ…?」


『右の道へ』→12へ
『左の道へ』→13へ

15/12/31 13:40更新 / 青猫
前へ 次へ

TOP | RSS | 感想 | 目次

まろやか投稿小説 Ver1.53c