連載小説
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1月1日(晴)

今日は元旦、2016年になった。



椿「明けましておめでとう!」
幽香「今年もよろしく、椿」
2人笑顔で新年の挨拶をする。
幽香「早いわね、1年…」
椿「私を拾ったのは、夏くらいだったっけ?」
幽香「確か、そうだったわね……」

そんな感じで、昨年あったことを思い出して語っていると


ドンドンドンドンッ!

幽香「…?」
玄関の扉を叩く音が聞こえて、玄関まで行って扉を開ける。

琴音「あ、すみません!助けてください!」
幽香「誰よあなた達、こんな夜遅く…」
椿「あ、正邪もいるー!」
正邪「なんでここに逃げるんだよ!」
真治「知らん」

とりあえず、4人を中に入れる。

椿「さっき助けてって言ってたけどさ、何かに追われてるの?」
玄舞「あぁ…化け物に…」
幽香「化け物?そんなのいるわけないでしょう」
琴音「いや、本当なんですよ!」
椿「わー!!!」
カーテンを開けて外を見た椿が悲鳴を上げる。そこには化け物が

幽香「何あれ!?」
真治「あれが化け物だ!こんなところまで来てたか!」
椿は急いでカーテンを閉める。そして2人に、自分達の目的と化け物のことを教える


幽香「煩悩が化け物に…ねぇ…」
とりあえず信じてくれたようで、外にいる化け物に目を移す。カーテンを閉めてるため、正確な位置がわからないが

真治「くそ、立ち止まってる暇なんてねーのに…」
琴音「集まってきましたね……」
カーテンを少し開けて、外の様子を見る。
椿「…そうだ!」
正邪「何か思い付いたのか?」
椿「うん!今こそ、幽香の出番だよ!」
幽香「え、私?」
椿「うん!この家の周りには、花がたくさんあるでしょ?」
幽香「うん」
椿「幽香の能力は?」
幽香「…あ」
椿の思い付いたことが理解できたようで、立ち上がる

幽香「なんとかなるかもしれないわね…」
玄舞「本当か!?」

全員外に出る。化け物が集まってきている

幽香「さぁ、全員こっちに来なさい!まとめて相手してあげるわ!」
その声で、化け物が一斉にみんなのところに向かって走ってくる
琴音「わわ、集まってきました!」
幽香「ギリギリまで引き付けて…」
先頭の化け物が、あと10歩で幽香に届くところまで来ている

あと8歩…5歩……

3歩…!

幽香「っ!!」
能力を発動して、植物で化け物を倒そうと試みる……









が。


幽香「…あれ?」
何も起こらない
椿「どうしたの、幽香?」
幽香「いや、さっきから操ろうとしてるんだけど…!全然動かない…!」
琴音「もしかしてですけど………























寒いから、動きが鈍いのでは…?」
全「…あ」

そのまま全員、呑まれてしまいました

GAME OVER

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15/12/24 14:12更新 / 青猫
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