連載小説
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8


真治「よし、ここは正邪に任せよう!」
琴音「正邪さん、お願いします!」
正邪「任せな!」
皆の前に立つ。いつの間にか私服に戻っている。化け物は、正邪に向かって走ってきている

正邪「お前の狙う対象を「逆」にしてやる…」
正邪は人差し指を立て、指先からは紫色の光が出ていて、化け物の体も紫色の光に覆われている…

正邪「…よし、どうだ!」
化け物の足は止まり、こちらには見向きもせず何処かへ行ってしまった
真治「すげー!なんだ今の!」
正邪「私の能力『なんでもひっくり返す程度の能力』だ!さっきの化け物の狙う対象を逆にしてやった!多分、仲間を狙いにいくだろうな」
玄舞「これは驚いたな…」
琴音「あの、もしよかったら除夜の鐘までついてきてもらえませんか?」
正邪「嫌だね」
琴音「即答!?」
正邪の早い返事に驚く

正邪「なんで私が、人間であるお前等を」
琴音「あ、私妖怪です」
正邪「…なんで私が、人間の男2人と狐の妖怪と一緒に除夜の鐘まで行かなきゃならない?」
律儀に言い直した正邪である

真治「そこをなんとかさ、頼む!お前、すごい能力持ってるし!」
正邪「でもやらないよ、じゃあな」
琴音「あ、ちょっと待ってくださいよ!」
正邪は、あっという間に去っていった…

玄舞「…行ってしまったな」
真治「仕方ねぇ、進むしかないな……早いところ、鐘を鳴らさないといけないし」
琴音「そうですね…」





「キャー!!」

真治「!」
突然、誰かの悲鳴が聞こえた。恐らく、あの林の中だろう
琴音「悲鳴…!?」
真治「おい、助けにいくぞ!」

3人は助けに向かった
その場に着くと、化け物が人を追いかけているのが見える
真治「やっぱりか…早く助けに…ん?」
走り出そうとしたとき、爪先に何かが当たる。見下ろしてみると…










真治「銃!?」
そう、ライフルが置いてあった
琴音「なんでこんなものが…まぁいいです、お借りしましょうよ!それなら、化け物を倒せるかもしれません!」
玄舞「いや、誰かが囮になるべきじゃないか?」
琴音「いや、囮は危ないですよ!銃を使った方が!」
玄舞「だが、外れて人に当たった場合はどうする」

琴音「真治さん、決めてください!」
真治「また俺!?」


『ライフルを使う』→10へ
『囮になる』→11へ

15/12/22 16:18更新 / 青猫
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