連載小説
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7


左に曲がって、進み続ける。すると、浜辺に出て海が見える。3人は、冬の海をボーッと眺めていた

真治「海だ」
琴音「海ですね」
玄舞「海だな」































琴音「じゃないですよ!!何で左に曲がったんですか!右が近道って言いましたよね!?」
真治「知らねーよ!何でか左に曲がっちまったんだよ!」
琴音「ははー、わかりました!さてはビキニの女性がいるかと思って左に曲がって海まで来たんですね!?ですが今は冬だからそんな女性はいません、残念でしたー!!」
真治「んなわけねーだろ!こんな非常事態にそんなこと考えるか!!」
玄舞「おい落ち着け、2人とも」

ゴンッ


玄舞「落ち着かないと、拳骨するぞ」
真治「もうやってんだろ!」
琴音「ぃたい〜…」
2人とも、大きなたんこぶができております

玄舞「ここからまた戻るのは、遠回りになる…このまま進むしかないな」
真治「仕方ねぇ、進むか……」
3人はまた、歩き出した

真治「それにしても、本当にビキニの女、いねぇかな〜…」
玄舞「そうだな、居てほしいな」
琴音「2人とも何言ってるんですか、こんな寒い中、ビキニで海に行くという自殺行為をするような女性、いるわけ…」


「今年こそー!!!下克上を果たしてみせるからなー!!!はーっはっはっはー!!!!」












琴音「…ぁ〜、いましたね。そこに」
そこには、海に向かって叫び高笑いをする…ビキニ姿の鬼人正邪がいた。
琴音「よかったですねー、居て。行ってきたらどうですか? 」
真治「なんか、魅力が感じられねーからやだ。」
玄舞「まだ子供じゃないか、悪いが俺も行かん」
琴音「そうですかー」
3人とも、そんなことを言いながら正邪の後ろを通りすぎた

正邪「って!おい!ちょっと待てぇ!」
真治「なんだ、何か用か?ていうか風邪引くぞ」
正邪「私は鬼だから風邪は引かない、これは冬への反逆だ!」
玄舞「子供な上変な奴とは…本当に鬼か?角はあるが」
琴音「鬼みたいですね、そういう力が感じ取れます」
正邪「ふっふっふ、聞いて驚くな!」
真治「ええぇぇぇぇぇぇ!!?」
正邪「まだ何も言ってないだろ!!」
正邪が軽く咳払いをして、仕切り直す

正邪「私は、ただの鬼じゃない!そう、天邪鬼だ!」
真治「…要は、ひねくれ者ってことか?」
玄舞「だろうな」
正邪「お前等ぁ…!」
正邪が怒りで拳を震わせてるみて見てると、何かの音に気づく

琴音「…あ!」
振り返ると、化け物がこちらに向かって走ってきている
正邪「なんだ、大きな声出して……あ、あれはさっきの…」
真治「知ってんのか!?なら、早く逃げるぞ!」
正邪「いや、待て!」
逃げようとする3人に、待ったをかける正邪

正邪「私なら、アイツを追い払える」
真治「マジで!?」
玄舞「いや、逃げた方がいいだろう!」
琴音「どうしますか!?」


真治「なんで毎回俺に振るんだよ…!」

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15/12/18 16:14更新 / 青猫
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