連載小説
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3

真治「こっちだ!」
真治達は左に曲がる。後ろを振り返ると、さっきから追いかけてきていた化け物がまだ追いかけてきているのが見える。

琴音「どうしますか!?」
玄舞「…!おい、お前等!」
玄舞が止まり、2人を呼び止める
真治「なんだよ!」
玄舞「見ろ、ここから通り抜けられそうだぞ」
そこには人が四つん這いでギリギリ通れそうな穴がある。当然、化け物は通れそうもない

真治「これなら、あの化け物が追ってこれないな!」
まず琴音から入り、その次に真治、その次に玄舞が通る。穴の前に来た化け物は、なんとか通ろうと体を動かしているが、やはり通れない

真治「やーい、ざまーみろ!!」
琴音「子供ですか!そんなことやってないで、早く行きますよ!」
3人は急いでその場から離れた。












玄舞「除夜の鐘まで、あとどれくらいだ?」
3人は除夜の鐘に向けて歩いているが、今どの辺にいるかわからない
琴音「まだまだ先です……」
真治「なんかこう、一気に行けるような物ねぇかな…」
琴音「そんな都合よくあるわけ…」
玄舞「おい、見ろ!車があるぞ!」
琴音「あ、ありましたね」

3人は車の近くまで移動する。
琴音「誰も乗ってないみたいですね…」
真治「非常事態だ、借りよう」
玄舞「ちょっとまて」
真治が車のドアに手をかけたとき、玄舞が止める。

真治「どうした?」
玄舞「そもそも………





















免許持ってるのか?」

真治「…」
琴音「…」

2人はその場で固まった
真治「…玄舞は?」
玄舞「持ってない……」
琴音は車の中をじっと見る。中に鍵がある

琴音「鍵がありますね…」
真治「そうだ!琴音、お前頭いいだろ?なら車の運転も、できるじゃなにのか?」
琴音「でも免許持ってませんよ?」

真治「そうだよな!免許ないもんな!!ない

ものは

仕方ねー

な!!

チク

ショー!!!
琴音「あれ、泣いてませんか?」
真治「泣いてねーよ!さっき飲んだ綾鷹が目から流れてきただけだ!」
琴音「かなり無理がありますよ、それ」










青猫「あー、喉乾いた。お茶……あれ?綾鷹がない…?」







玄舞「車が運転できれば、かなり楽なのだが…」
「助けて〜!」
誰かがこちらへ走ってくる。

琴音「人…?」
真治「こっちだ!」
車の陰から手招きする。その助けを求めた人は真治達のところへ。
真治「あんたは…?」
「私は倉本七瀬…ある学校で保健の先生をやってるわ〜」
この名前でピンと来た人…そう、「_____」の倉本先生だ。何で生きてるのかというと、これが本編の裏側と言うか、ギャグというか……とにかく、本編では死んでいてこういうのは生きているのだ。

玄舞「(結婚したい)」
琴音「そこ、ふざけたこと考えない」
七瀬「変な化け物に追われてて〜…祐ちゃんが家で待ってるから、早く帰らないと〜……でも、あの化け物も多いし〜」
真治「なぁ、あんた。車の免許持ってるか?」
七瀬の超マイペース口調を切って、免許持ってるかどうかを聞く。

七瀬「え〜?持ってるけど〜…」
真治「よし!なら一気に行けるな!」
玄舞「だが、倉本さんを追っている化け物をどうにかしないとな…(結婚しよう)」
琴音「こら」

琴音「…あ!化け物をうまく追い払う方法を思いつきました!」
玄舞「いや、無理して車に乗るのはかえって危険だ。そっちの道へ行くべきじゃないか?(結こn)」
七瀬「どうするの〜?」

真治「どうする…!」


『琴音の作戦を実行する』→4へ
『山道を進む』→5へ

15/11/27 18:50更新 / 青猫
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