連載小説
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第6話『傷』
ザック「俺はザック。てめぇ等盗賊をぶっ殺しに 来た…傭兵だっ!」
そう叫ぶとザックは、近くの盗賊に向かって走り剣を振り下ろした
盗賊「ぐああ!!」
盗賊の体を斬り、血を流しながら後ろに倒れた。ザックは止まらず、倒した盗賊を踏んで集まってる盗賊達を斬っていく
盗賊「くそ、なんだコイツ!」
盗賊「怯むな!相手は一人だ!!全員でかかればいける!!」
また一人斬ったザックに向かって、盗賊全員でかかる。ザックは今倒した盗賊の頭を掴み、走ってきた盗賊に向かって叩きつける。見事命中して少し後退した盗賊に追い討ちをかけて倒す。
盗賊がザックを囲んで攻撃を仕掛けるが、ザックが攻撃をかわしたり防いだりして反撃する。大人数なのにまったく攻撃が当たっていない。

ザック「もう三人かよ。もうちょっと頑張ったらどうだ?」
盗賊「コイツ…強すぎる…!」
盗賊「逃げるぞ!俺達じゃあ勝てねぇ!!」
三人の盗賊が武器を捨てて逃げようとする。が……

ザック「逃がさん…!!」
ザックは三人を追いかけて、背中を斬り裂いた。三人は悲鳴をあげ、斬られたところから血を噴き出しながら倒れた。ザックは床に血が広がるのを見つつ、死んでるかどうかを確認する。どうやら、死んでるみたいだ。

ザック「弱いな…これだけいてその程度の実力かよ」
剣を背中の鞘に納めて、カイト達を追うことに。だが、後ろから何かの気配を感じる。
ザックは剣を抜いて素早く後ろを向いた。そこには剣を持った女が、ザックに向かって、剣を振り下ろした。ザックは瞬時に剣で攻撃を防いだ

「ほぉ。アタシの不意討ちを防ぐとは…」
ザック「…なんだ、てめぇ……」
ザックは攻撃してきた女を睨む。女は剣を弾いて、バックステップで下がる。あの速さからして、柔軟で素早い攻撃をしてくると予想できる。

「アタシは、そこに転がってる盗賊のリーダーだよ。これ、全部あんたがやったのかい?」
床に転がってる盗賊の死体を見ながらザックに問う。
ザック「………あぁ」
女盗賊「そうかい、じゃあ……」
女盗賊が、ニヤリと笑いながら剣をザックに向ける。ザックは剣を構える。

女盗賊「コイツ等の敵をとらないと…ねぇ!!」
女盗賊がこちらに向かって走ってくる。
恐らく、見た目は俺と同い年くらい…体の細さからして力はそこまでないとしても、速さと柔軟さが高いだろうな…
ザックは相手を分析しつつ女盗賊の攻撃を防ぎ、反撃する。女盗賊は高く飛び、ザックの後ろに下りて攻撃するが、ザックはかわして攻撃を仕掛ける。
女盗賊「…!」
女盗賊は居合いの速さでザックを攻撃する。ザックから離れたところで止まり、自分の剣に付着した血を見る。
女盗賊「これは、アタシの方が有利かもねぇ?」
ニヤリと笑いながらザックを見る。ザックの左頬に…浅い切り傷があった。そこから、赤い血が垂れる……

ザック「…………ックックック…………」
女盗賊「…?」
ザックが笑っている……それを不思議そうに見ている女盗賊。ザックは女盗賊の方を向き

ザック「てめぇが初めてだ……傭兵になった俺に、傷を負わせたのはな」
ザックは不気味な笑みを浮かべて剣を構える。女盗賊の顔色が少し変わる…

ザック「さぁ、俺を楽しませてくれよぉ!!!」






つづく
15/10/12 14:38更新 / 青猫
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