連載小説
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最終話「ゲームの結果」
無人の館 空き部屋


ヴィオラとメルは、向かい側の部屋に隠れている。

ヴィオラ「ゆ……ユミル君とラッシュ先輩が………」
ラッシュは人形を壊すことに失敗して踏み潰されてしまった。ユミルは部屋の目の前に来ていた人形に掴まれてしまい、そのまま握りつぶされて死亡。二人はそのまま目の前の部屋に隠れた。ヴィオラは、扉を少し開けて外の様子を見てる

ヴィオラ「…あの人形、部屋の前から動かない…」
メル「私達がここにいることを知ってるからですよ…っ!入ってこないのは、出てきたときに確実に殺すため…っ!」
人形は二人が隠れている部屋の前にいる。扉をじーっと見下していて

ヴィオラ「どうしよう……この部屋には人形のパーツは無そうだし……人形は目の前……それに、もう二人しかいない………」
正直言って絶望的だ。助けもない、人形のパーツはあともう一つだが、そのパーツがある部屋に行く前に殺される可能性が高い。

ヴィオラ「…どうしよ……」
メル「…………ヴィオラさん…」
メルが立ち上がる

メル「……私が先にでて、階段を下ります。ヴィオラさんは、あの奥の部屋へ…」
ヴィオラ「え!?危ないよ!今でたら……」
メル「だからと言って、このままここにいても何も変わらないです!なら、私が出てヴィオラさんが人形のパーツを探して、このゲームを終わらせた方がいいです!」
ヴィオラ「…でも……」
メルがヴィオラの目の前に来て

メル「大丈夫ですよ?私は、そう簡単に死にませんから!だから、早く探してください!」
笑顔でメルはそう言う。そして、メルが扉のドアノブに手をかけて、勢いよく開ける

メル「ほら、こっちですよお人形さん!」
階段の方へと走っていく。人形はメルを追いかける。ヴィオラは直ぐ様、奥の部屋へ走る


ヴィオラ「…ごめん、メルちゃん…絶対早く見つける…っ!」
奥の部屋の前まで来て、勢いよく開ける。その部屋は、可愛らしい部屋だ。ここの娘さんが住んでいたような部屋にも見えるが、ヴィオラはそんなことを考えてる暇はない。急いで探す。

ヴィオラ「ない…ない……っ!どこにあるの…!?」
机の引き出しやタンス、クローゼットなどを開けて探す。だが、どこにもない。

ヴィオラ「急がないと……!メルちゃんが死んじゃう………!………ん?」
机の上を見ると、可愛らしい宝箱がある。それを開けようとするが、開かない。

ヴィオラ「どうしよ…あ、鍵穴がある!さっき拾った鍵使えるかな…」
急いで鍵を取りだし、鍵穴に差し込んで回す。「カチッ」という音が聞こえて、宝箱が開く。中には、人形の右足が


ヴィオラ「やった!見つけた、これをはめこめば…!」
人形を取りだし、はめ込もうとしたとき




ドォォォンッ!!







部屋の扉を壊して、人形が入ってくる


ヴィオラ「…………………」
ヴィオラは4mの人形を見ていて、呆然としている。

人形がこちらに走ってきて、拳を降り下ろす

















ヴィオラ「……あ…れ…………ここは………?」
館の外にいる。周りをキョロキョロと見て

ヴィオラ「私、死んじゃったのかな……」
「いや、生きてるよ?ゲームクリアしてるもん」
と、目の前に紫色の髪の女の子がいる。あの集めていた人形と同じような子が…

「私はシュガー・キャロル。このゲームの首謀者だよ?いやぁ、惜しかったなぁ…あともう少しで、あなた達が全員死ぬところだったのに……」
何を…何を言って…………


シュガー「あ、ヴィオラちゃん。最後のパーツ、なかなか見つからなかったよね?あれってさ














最後の一人にならないと、現れない仕組みになってるんだよね〜」

ヴィオラ「…っ!!」
それを聞いたヴィオラは、殴りかかる。が、簡単にかわされ

シュガー「っと、危ないなぁ…あ、なんでこんなことしたのって言うような顔してるね?それはね、あなたに罰を与えるためだよ………じゃあね、またゲームに誘ってあげるよ」
それを言い終わると、シュガーは消えていき、館も消えた。ヴィオラは、静かに涙を流し

ヴィオラ「…して…やる……殺して…やる…っ!!」
ヴィオラは空を見上げて

ヴィオラ「絶対、殺してやるっ!!」
と叫んだ…………










ゲームの結果

生存者
ヴィオラ・マーガレット

上記一名

死亡者
ティーダ・クルニクス
ヒューズ・ナイトウォーカー
ラッシュ・フルバスター
メル・キャロライン
ユミル・アスティン

上記五名

所持しているパーツ
頭部
胴体
右腕
左腕
右足
左足


人形のパーツをすべて集めたため、不思議研究会の勝ちです。



The end

15/03/08 09:17更新 / 青猫
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