連載小説
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7月1日(暑)

幽香「あ、間違えたわ…暑すぎて……晴れよ晴れ……まぁ、変わりないからいいわ」

と、まぁ梅雨明けして暑い日が続いています。向日葵も咲きました。みんなはどう過ごしているだろうか……涼しい部屋の中で過ごしている人が多いだろうか……ちなみに、ウチの椿は


椿「あはははは!まてまて〜!!カブトムシ〜!!」
このクソ暑い中、外で虫取りしてます。
本当に子供ってすごいわ、無限のパワーを秘めてる……今時の子、外で虫取りとかしないでしょ?だいたいは涼しい部屋の中でゲームしてるでしょ?今時の子が外で虫取りなんかしたら、絶対熱中症で倒れるわよ。椿はあれね、昭和の子の極み………あれ?何言ってるんだろ私

文「あやや、この暑い中虫取りとは…元気ですね?」
いつの間にか私の隣にいた射命丸が、そんなことを話す。
幽香「あなたこそ、暑い中取材でしょ?」
文「そりゃもちろん!取材は命懸けですから!」
いかにも炎みたいな物を後ろから出してる感じになってる

幽香o0(暑苦しいわね…)
文「そうだ、今から妖怪の山に来ませんか?涼しいですよ」
椿「妖怪の山?虫いるの?」
文「いると思いますよ!」
まぁ、ここは暑いし……行ってみようかしら

幽香「じゃあ、行ってみようかしら」
文「わかりました、では行きましょう!」
私達は、妖怪の山に向かった


〜少女移動中〜






妖怪の山に着いた。森みたいなところにいるわね
幽香「涼しいわねぇ…」
文「でしょう?そうでしょう??」
椿「まてまて〜!クワガタ〜!!」
椿は今、クワガタを追いかけ回してます

「あら文、珍しい人といるのね?」
文「あ、はたて」
一応説明。この妖怪は鴉天狗の「姫海棠はたて」。射命丸と同じで、ブン屋…新聞記者だ。射命丸と歳は変わらないと思うが、今風の服装としゃべり方が特徴

はたて「そこのクワガタ追いかけ回してるその子は?」
文「椿さんよ、前話したでしょう?幽香さんの娘の…」
はたて「え、そうだったの!?でも種族違うような…」
幽香「あ、えーっと……妖怪になったばかりの椿を拾って…」

〜少女説明中〜

文「またそんな手抜きを…!」
※今、文は作者を睨んでます。作者は変な汗をかきながら目をそらしてます

はたて「そう…0歳には見えないわね…あの子」
幽香「でしょう?」
椿「あ、その人誰?」
椿がやっとはたてに気づいた模様
はたて「姫海棠はたてよ。ブン屋…新聞記者をやってて」

〜少女説明中〜

文「貴様ァ……!」
※目をそらしてます。


はたて「犬の妖怪…なんか、椛に似てるわね」
椿「誰??」
はたて「椛は白狼天狗って言う種族の妖怪よ。見た目は白狼に見えるわ。」
幽香「あ、いつも射命丸にからかわれてるあの妖怪ね」
はたて「まぁ、間違ってはないけど……」
椿「会ってみたい!」
はたて「いいわよ、文〜……は、今は話せそうにないわね…仕方ない、私が案内するわ。」

〜少女移動中〜







山の違う場所に来る。
椿「まてまて〜!」
椿は今、ニジイロクワガタを…え!?なんでニジイロクワガタがここにいるの!?

はたて「確か、この辺りにいると思うけど…」
この天狗は、椿がニジイロクワガタを追いかけてることに触れず、あの白狼天狗を探している。
はたて「やっぱり案内は、文に任せるべきだったかしら…」
幽香「でも、話せる状態でもなかったでしょう?」
すると、何かがこっちに飛んできてることに気づく。恐らく妖怪……こっちに飛んできてると思ったけど、正確には…



椿「捕まえた〜!」
椿の方に…!

幽香「椿!」
椿「え?」
椿がキョトンとしてる様子で、こちらを見る。妖怪は椿の後ろに下りてきて、切りかかった





幽香「…!」















椿は、ギリギリ避けていた。
幽香「よかった…」
先程切りかかってきた妖怪を睨む。すると、隣のはたてが

はたて「椛!」
椛「………」
はたての方を向くが、まだ剣を向けたままだ。椿は起きあがって
椿「やっぱり!100円みっけ!ラッキー♪」
と。さっきのは避けたのではなく、100円拾うためにしゃがんだだけだったみたいだ。

はたて「何してるの椛!その子は敵じゃないわ!椿ちゃんよ、文から聞いてるでしょ?」
椛「え…?あ、そうだったんですか!?」
驚いてる様子で、剣をしまう。幽香は椛に近づいて

幽香「ねぇ?」
椛「…ひっ!?」
現在、この世の物とは思えないくらい恐ろしい顔をしてます。
幽香「よくもウチの子に剣を振ってくれたわねぇ?ちょっと、向こうに行きましょうか?二人だけで話しましょう」
椛「い、いや、あの、これはその…!は、はたてさん、助けてぇ…!」
半泣きになりながら幽香に奥へ連れていかれた

椿「ねぇ、今の子誰なの?」
はたて「あれが椛よ。それと、さっきは椛が失礼なことしてごめんなさいね?」
椿「え?なんのこと?」
気づいてなかったんかい







椛「ふぇぇぇぇ…」
戻ってきた椛は、はたてに泣きついてます。
椿「幽香ー、あの子に何かしたのー?泣いてるけど」
幽香「お説教という名のお話をしたわ」
椿「そーなのかー」

はたて「ごめんなさいね?椛が失礼なことして」
幽香「いいのよ?もうしないって言ってたから」
椿「あ、その腰にさしてるの剣?」
椿は椛の腰にある剣を見てる。

椛「はい……」
椿「かっこいいなぁ…!」
幽香は、椿が剣を持ってるところを予想してみた

幽香「…やめときなさい、椿」
椿「へ?」
いい予想はできなかった。

椛「なら、これをあげますよ」
椛は椿に木刀を渡した

椿「木刀?」
椛「それなら振り回しても危なくないですよ」
いや危ないわよ?あ、でも刀よりはマシか…

椿「ありがと!」

そんな感じで、あの白狼天狗から木刀を貰った椿。帰りに椿が「また遊びにいきたい」と言ってたから、また行ってみようと思います。


つづく
15/08/09 18:30更新 / 青猫
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