連載小説
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とにかく理不尽な天使
電車に乗り込むと座席が空いていたのでそこへ滑り込んだ。
もちろんあのクソリア充の席は開けていない。俺氏性格悪。
しかし土曜日なのにやけにすいている。普通土曜日の電車といえば
四方八方にリア充を発見できるほどエグい空間のはずなのだ。そしてリア充どもは1人で座っているやつに冷たい視線を浴びせ続け、トラウマを植え付けるのだがな。
辺りを見回すと俺をカモフラージュに使いやがったリア充が俺の斜め前に座っていた。
いつもなら下を向きながらコソコソしながら辺りを見るのだが、今日は違う。すいていることを知っているので強気に出て見る。はいチキン。人のこと言えなかったわ。すいませんでした。
そんなことを思っていると目的地へ着いたらしい。
当たり前だが降りる。一応あのリア充が降りているかを確認する。幼稚園の先生かよ。
すると隣の車両から天使が降りてきた。イカンイカン可愛すぎて天使と見間違えた。
天使はこちらへ向かってくる。え?こっちきた!?ヤバいヤバい。普通に喋れないのにましてやあんな美少女に話しかけられたりでもしたら!いやないない。
とりあえずあいつらのとこに行こう。
「ちょっと待ちなさい!」え?俺?「この男痴漢ですっ!」
「え?え?ちょえ?」「誰かこの人を捕まえて!」「いやちょっと待って!誤解ですっ。誤解!」
というかお前違う車両から降りてきただろ!もはや理不尽の次元じゃない!
「捕まえろ!」「春人!たすけてぇぇぇ」「・・・」無視しやがった。
俺に友達なんていなかったんや・・・
警備員に誤解だと説明するも全く聞いてもらえず、俺は交番へ連れていかれた。
「なんでこんなことしたんだ?」「いや、僕何もしてないんですけども。というかあの人違う車両から降りてきたんですけど。てかこれもう20回近く説明したんですけど。誤解なんですけど」
すると交番に誰か入ってきた。あいつだ。俺を犯人に仕立て上げたやつ。ここであったが100年目。2回目だけど。なんかモジモジしている。くっそ。かわいい。シューティングゲームならチート並にヒットしてる。「ご、ごめん、なさい。ごめんなさい!彼は何もしていないです。私が勝手に仕立て上げただけなんです。本当にごめんなさい!」心なしかな涙目に見える。すると警察のお兄さんは「もうこういうことはするんじゃないですよ」え?それだけ?俺に人権なんてなかったんや。「じゃあ、僕はもう帰っていいですか?」「あ、どうぞ」軽いな全体的に軽いなグラムより軽い気がする。まあいい。誤解は晴れたのだから。「失礼しました」うん、本来失礼なのは警察側なんですけどね。しかし疲れた。さっさと家に帰ろう。ふと春人からラインが来ているのに気付いた。先帰るわ。ブチノメシタロカ。やはり俺には友達などいない。
「あの!すいませんでした。この後お時間ないですか?そのっあのっ失礼なことをしてしまいましたのでその謝罪ということでご飯などダメでしょうか?」え?何このラブコメ的展開。安心しろ佐藤悠介。そんなはずはない。てかやっぱりかわいい。
「だ、大丈夫ですよ。気にしないで。」「で、でも」「は、は^_^ぁ。わかりました」妹にラインしなければ。
16/12/26 20:01更新 / さじまる
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■作者メッセージ
はい。今回も楽しんでいただければ幸いです。
文章がめちゃくちゃですがこれがさじまるクオリティです。
上達できるように頑張りますので、暇つぶし程度に見てやってください。

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