読切小説
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芳香剤
芳香剤が好きなのはいつからだろう

生活の中で出る”種種”は
様々を私に運ぶけど

収束するのはいつだって”暗雲”。


どうせなら雨になって降って消化してくればいいのに。


ブラインドを閉めよう。

縷縷として生える種種を掻き紛る

そんな芳香剤を生活の中に埋め込もう。


そんなものがあれば、人生で苦労はしないけども。


世界が塵塚なのは、今後何百年も不変だろう

ならば私たちには逃げる以外に生きるすべが残ってないではないか

勇気、自尊、友情とかくだらない道徳なんて蠅の音以上の不快な音だ。

そんなのを紛らわす芳香剤はないわけで。


「自分なんて」てのは自己愛の主張でしかなく見窄らしい。

「お前なんか」は”芥”が生きて行く上で必要な「責任転嫁」という儀式だが

「死にたくない」は救助、求愛の類義語でしかない。


みんながみんなくだらない。
生きてる理由を自分に問いかけてみた。

答えは「彼女といたいから」だとか。

断じて自分のためではないらしい。

私の人生に芳香剤を添えてください。
16/12/26 21:35更新 / あくたもくた

■作者メッセージ
拙い文申しわけありませんでした。

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