SCP-937-JP
僕には娘がいる。
もう何年あっていないのだろうか。
あの愛おしい彼女の声を。後姿を。髪を。笑顔を。
思い出せば思い出すほど。
僕は彼女が嫌いになる。
僕はある諸事情によってSCP財団のDクラス職員となった。そしてある実験の被験者となることになった。なんでも最近収容したSCPの効果確認をしたいだとか。僕には実験の被験者になるかどうかの選択肢はなく、否応なしに被験者となった。
僕は防音室に連れられ、椅子に座らされた。別の職員たち(上官)は僕を椅子に座らせ、僕の目の前に謎のレコードを置いたのち、すぐさま防音室を出て行った。防音室の中はおよそ六畳程度の広さ。壁はコンクリートの打ちっぱなしで、時計がかかっており、その時計の下には物の受け渡し用の二重窓のような作りになっている金庫のような見た目の窓が埋め込まれていた。職員が出て行ったその後、すぐに放送がかかる。
「目の前のレコードを再生してください。」
僕は言われたとおりにレコードを流す。題名は…『全ての救われ得ぬ人々へ』、か。
「再生が終了したら、レコードを再生機ごと時計の下の扉を開けて中に入れてください。」
「わかりました」
僕はそう反応し、
「……カルト宗教にでもありそうなレコードだな。」
と、皮肉を言いながら再生ボタンを押した。
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
レコードから流れてきたのは、人間の叫び声。男とも女ともいえない。ただ叫び声だとしかわからない、何とも不気味な音声が流れた。
三十分後。やっとレコードから流れていた叫び声が止まった。
「何だったんだ…」
僕は、指示を受けた通りにレコードを扉の中に入れ、扉を閉じた。
そして、異変に気付く。
椅子に座った瞬間、触覚を除く全ての五感に不快感が走った。目の前には原爆で焼かれた人々の死体が映し出され、カブトムシの甘臭い気持ちの悪い臭い、人々の悲鳴が聞こえ、口の中は土の味で充満した。
「おええええええええっっ!!」
僕はその幻覚を五感で感じるとともにそのまま床に胃の中のものを吐いた。何だ。何なんだ今のは!?
まるでこの世の終わりのような世界を体験した。口の中には胃液の酸の味とくさみが口の中に残る。すると、ライムのいいにおい、さわやかな花畑が見え、涼しく心地よい風を感じた。
まるで先ほどとは真反対のように。
「なんなんだよ本当に……」
僕が呆然と立ち尽くしていると、どこからか放送が聞こえる。
『D-19662。今、扉の中にあなたの娘の写真を入れておきました。扉を開いて写真を確認してください。確認したら写真をもとの状態に戻して扉を閉めておいてください。』
うっ
「おえええええええええええっっ」
また吐いた。火薬のような味がする。爆弾を投下するドローンの軍団が見える。腐った卵のにおいがする。なめくじが全身に這っている感触がする。気持ちが悪い。
『どうしましたか?』
「ぅえっ……喋らないでください…あなたの声を聴くと………とんでもない幻覚を見るんです…っ」
『………………』
放送の向こうの男(40くらいの渋い声)は黙ってしまった。
僕はそのことも気に留めず、というよりは気に留める精神的・肉体的余裕がなかったので、そのまま扉を開き、写真を確認した。写真は、娘の15歳の誕生日に僕と娘の二人で撮った時の写真だった。ああ、なんて愛らしいのだろう。
そう思ったのもつかの間、ありとあらゆる不快感がまた僕を襲う。
吐瀉音が聞こえる。排水溝のにおいがする。僕の大嫌いなキュウリのにおいがする。食道を爪で引っかかれるような痛みが私を襲った。また吐く。
「っええええええええええええええええええええ!!!!!ぅっ……」
僕はすぐさま写真をもとに戻し、扉を閉めた。
もう何が何だかわからない。
『D-19662。扉に《別の写真》を入れておきました。先ほどと同様に、確認してその後元に戻し、扉を閉めておいてください。』
今度は放送を聞いても気持ち悪くはならなかった。ただし、謎の気持ちの悪いノイズの良なものが同時に流れていたが。
「………拒否します…」
きっとまた気持ち悪くなる。そう何度も私は地獄を見たくない。その一心から、拒否の意思を提示してしまった。
『D-19662。あなたには拒否権はありません。速やかに実行してください。』
冷酷に言い放たれる言葉。そう、我々Dクラス職員に拒否権など存在しない。わかっている。わかっているが、もう地獄を見たくないのだ。
助けてくれ…誰か………
そう思いながら、ゆっくりと扉を開け、写真を見る。
写真を見て唖然とする。どこでこんなことをしたのだろうか。
この写真は、頭部が穴だらけになった男の写真だった。
しかもただの穴じゃない。穴の中から蝉の幼虫が出てきている。またほかの穴には蝉の抜け殻が引っかかっている。目からも。鼻からも耳からも。口の中からは蝉の成虫が何匹もいる。
とてつもなく気持ちが悪い。
だが気分が悪くならない。川のせせらぎが聞こえる。燻製のにおいがする。ライムジュースの味がする。頭を撫でられる感覚がする。
とても不思議だ。
僕は写真をもとに戻し、扉を閉めた。
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
どれくらいの時間がたっただろうか。もうはっきりと覚えていない。
僕は様々な指示を放送で受けた。僕の大好きなバンド、クイーンを聞かされた。香水のにおいをかがされた。クリームコロッケを食べさせられた。毛布に触らされた。どれをやっても、地獄のような幻覚が私を襲った。いや、違う。あれはもう幻覚じゃない。現実だ。現実が僕を襲っていたのだ。
また、金属の擦れあうキーキーという不快な音を聞かされた。誰のものか、はたまた人のものかもわからない大便のにおいをかがされた。生魚の内臓を食べさせられた。金槌で自分の指を殴らされた。でも、どれも気持ち悪いはずなのに、痛いはずなのに、快感が僕を包み込んだ。
気づいたら、僕はまともな食物は食べず、大便を食べたり、尿を飲んだり、自傷行為を繰り返していた。僕は知らぬ間に、点滴によって栄養を取らされていた。
もう、普通の食事はしたくなくなってしまったから。
『こんにちは、D-19662。』
僕は用意されている椅子にも座らず、ただ地面に這いつくばっていた。先ほど吐いた大便を舐めていると気持ちがいいのだ。
『何をしているんですか?』
ああ、男が僕に話しかけていたのか。気持ちよくて気づかなかった。
「すみません、さっき吐いた大便を舐めていました。こうすると気持ち良くて。」
『普通に座ることはできませんか。』
「座ると気持ち悪くて。あの、カブト虫の甘臭い匂いを感じてしまって、今は苦手です。」
『なるほど。吐瀉物を舐める行為には不快感を感じていますか?』
「いいえ、あの、はい。気持ち悪いです、また吐きそうになるけど、でも他がその、とっても気持ちいいので、やってしまいます。」
そう、決して舐める行為自体が気持ちいいわけではない。だが、他からくる快感がたまらないのだ。
知ってしまっては、やめられない。
男は更に尋ねる。
『普通の食事をとるつもりはありませんか。』
「腹はめちゃくちゃ減ったんですけど、それがまた凄く昇天するほどの快感でやめられなくて。水を飲むと酷いものを見るんです、さっきもそれで吐いてしまって。」
『なるほど、喉の渇きにも快刺激が付随しているのか…。質問を変えましょう。貴方は体の殴打に伴って貴方の娘さんのイメージや声を感じると仰っていましたが、実際の娘さんに対する意識に変化はありましたか?』
…………………………。
「………娘に会いたい。…会いたいんです…………、でも会いたくない…顔も見たくない。どうしようもないんです。愛している、愛していたんです。でももう僕にはあの子より、痛みの中で感じるあの子の方が大切になってしまった。顔を思い出しただけで、臭くてたまらない。でも頭をぶつけると、とってもかわいく笑って…」
あぁ、だめだ。もう抑えられない。
私は机の角に頭を全力でぶつけた。
何度も。何度も。何度も。何度も。
『D-19662!やめなさい!指示に従わない行動は貴方の終了措置の理由になりますよ!!!』
「あの子に、本当のあの子に会いたい。終了ですか?あぁ、そうか。」
ははは。最高だ。そうだよ、最初からそうすればよかったんだ。
気づいてしまった。
最高のあの子に会える方法を。
『…………D-19662…?』
はははははははははははっははははっはっはあっはははっははははっははっはははっはははっははははっははあっはははあっはははははははっはははははそうだそうだそうだよもっともっといたみをいたみをどどjs
「ДaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaЩaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!やっぱり!やっぱり!ナーシャ!ああ気持ちいい!ナーシャが近づいてくる!抱きしめてくれ!愛してる!、あなたはДМьЖψ!もっと!もっと見たい!」
もっとだ!!!!!!!!もっと!!!!!!!!!!!!!!!!!
目を抉ってしまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!目をなくせばもっと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「Дaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!やっぱり!よく見えるよ!脳が気持ちいい!もっと近づいてくる!Щaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ただいま!パパだよ!ナーシャは久しぶり!やっぱり!」
もっとだ!!!!!!!!!!!!!!!
もっともっと元とtj富所tモアジョイjd詩jふぃおふrghぎゅあv部土井jv歩d時vンdvjbヴぁへ魚rふおちぃんわ魚イン沿いおいhぬhvヴぁb不支持ヴぉはうえrh類えちゅいはぉえじうしでゃだう遺書いうchdkj詩sdhsぢぁうひうbhd不意dhなd場lばヴァンづ伊庭fv譛?鬮倥□繧医リ繝シ繧キ繝」蜒輔?繧ゅ≧縺阪∩縺励°隕√i縺ェ縺?菅縺ョ縺溘a縺?縺代↓蜈ィ縺ヲ繧呈兜縺貞?縺昴≧蝣ア繧上l蠕励〓遘√↓逾晉ヲ上r
あぁ、僕は幸せ者だ。
もう何年あっていないのだろうか。
あの愛おしい彼女の声を。後姿を。髪を。笑顔を。
思い出せば思い出すほど。
僕は彼女が嫌いになる。
僕はある諸事情によってSCP財団のDクラス職員となった。そしてある実験の被験者となることになった。なんでも最近収容したSCPの効果確認をしたいだとか。僕には実験の被験者になるかどうかの選択肢はなく、否応なしに被験者となった。
僕は防音室に連れられ、椅子に座らされた。別の職員たち(上官)は僕を椅子に座らせ、僕の目の前に謎のレコードを置いたのち、すぐさま防音室を出て行った。防音室の中はおよそ六畳程度の広さ。壁はコンクリートの打ちっぱなしで、時計がかかっており、その時計の下には物の受け渡し用の二重窓のような作りになっている金庫のような見た目の窓が埋め込まれていた。職員が出て行ったその後、すぐに放送がかかる。
「目の前のレコードを再生してください。」
僕は言われたとおりにレコードを流す。題名は…『全ての救われ得ぬ人々へ』、か。
「再生が終了したら、レコードを再生機ごと時計の下の扉を開けて中に入れてください。」
「わかりました」
僕はそう反応し、
「……カルト宗教にでもありそうなレコードだな。」
と、皮肉を言いながら再生ボタンを押した。
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞亞ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
レコードから流れてきたのは、人間の叫び声。男とも女ともいえない。ただ叫び声だとしかわからない、何とも不気味な音声が流れた。
三十分後。やっとレコードから流れていた叫び声が止まった。
「何だったんだ…」
僕は、指示を受けた通りにレコードを扉の中に入れ、扉を閉じた。
そして、異変に気付く。
椅子に座った瞬間、触覚を除く全ての五感に不快感が走った。目の前には原爆で焼かれた人々の死体が映し出され、カブトムシの甘臭い気持ちの悪い臭い、人々の悲鳴が聞こえ、口の中は土の味で充満した。
「おええええええええっっ!!」
僕はその幻覚を五感で感じるとともにそのまま床に胃の中のものを吐いた。何だ。何なんだ今のは!?
まるでこの世の終わりのような世界を体験した。口の中には胃液の酸の味とくさみが口の中に残る。すると、ライムのいいにおい、さわやかな花畑が見え、涼しく心地よい風を感じた。
まるで先ほどとは真反対のように。
「なんなんだよ本当に……」
僕が呆然と立ち尽くしていると、どこからか放送が聞こえる。
『D-19662。今、扉の中にあなたの娘の写真を入れておきました。扉を開いて写真を確認してください。確認したら写真をもとの状態に戻して扉を閉めておいてください。』
うっ
「おえええええええええええっっ」
また吐いた。火薬のような味がする。爆弾を投下するドローンの軍団が見える。腐った卵のにおいがする。なめくじが全身に這っている感触がする。気持ちが悪い。
『どうしましたか?』
「ぅえっ……喋らないでください…あなたの声を聴くと………とんでもない幻覚を見るんです…っ」
『………………』
放送の向こうの男(40くらいの渋い声)は黙ってしまった。
僕はそのことも気に留めず、というよりは気に留める精神的・肉体的余裕がなかったので、そのまま扉を開き、写真を確認した。写真は、娘の15歳の誕生日に僕と娘の二人で撮った時の写真だった。ああ、なんて愛らしいのだろう。
そう思ったのもつかの間、ありとあらゆる不快感がまた僕を襲う。
吐瀉音が聞こえる。排水溝のにおいがする。僕の大嫌いなキュウリのにおいがする。食道を爪で引っかかれるような痛みが私を襲った。また吐く。
「っええええええええええええええええええええ!!!!!ぅっ……」
僕はすぐさま写真をもとに戻し、扉を閉めた。
もう何が何だかわからない。
『D-19662。扉に《別の写真》を入れておきました。先ほどと同様に、確認してその後元に戻し、扉を閉めておいてください。』
今度は放送を聞いても気持ち悪くはならなかった。ただし、謎の気持ちの悪いノイズの良なものが同時に流れていたが。
「………拒否します…」
きっとまた気持ち悪くなる。そう何度も私は地獄を見たくない。その一心から、拒否の意思を提示してしまった。
『D-19662。あなたには拒否権はありません。速やかに実行してください。』
冷酷に言い放たれる言葉。そう、我々Dクラス職員に拒否権など存在しない。わかっている。わかっているが、もう地獄を見たくないのだ。
助けてくれ…誰か………
そう思いながら、ゆっくりと扉を開け、写真を見る。
写真を見て唖然とする。どこでこんなことをしたのだろうか。
この写真は、頭部が穴だらけになった男の写真だった。
しかもただの穴じゃない。穴の中から蝉の幼虫が出てきている。またほかの穴には蝉の抜け殻が引っかかっている。目からも。鼻からも耳からも。口の中からは蝉の成虫が何匹もいる。
とてつもなく気持ちが悪い。
だが気分が悪くならない。川のせせらぎが聞こえる。燻製のにおいがする。ライムジュースの味がする。頭を撫でられる感覚がする。
とても不思議だ。
僕は写真をもとに戻し、扉を閉めた。
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どれくらいの時間がたっただろうか。もうはっきりと覚えていない。
僕は様々な指示を放送で受けた。僕の大好きなバンド、クイーンを聞かされた。香水のにおいをかがされた。クリームコロッケを食べさせられた。毛布に触らされた。どれをやっても、地獄のような幻覚が私を襲った。いや、違う。あれはもう幻覚じゃない。現実だ。現実が僕を襲っていたのだ。
また、金属の擦れあうキーキーという不快な音を聞かされた。誰のものか、はたまた人のものかもわからない大便のにおいをかがされた。生魚の内臓を食べさせられた。金槌で自分の指を殴らされた。でも、どれも気持ち悪いはずなのに、痛いはずなのに、快感が僕を包み込んだ。
気づいたら、僕はまともな食物は食べず、大便を食べたり、尿を飲んだり、自傷行為を繰り返していた。僕は知らぬ間に、点滴によって栄養を取らされていた。
もう、普通の食事はしたくなくなってしまったから。
『こんにちは、D-19662。』
僕は用意されている椅子にも座らず、ただ地面に這いつくばっていた。先ほど吐いた大便を舐めていると気持ちがいいのだ。
『何をしているんですか?』
ああ、男が僕に話しかけていたのか。気持ちよくて気づかなかった。
「すみません、さっき吐いた大便を舐めていました。こうすると気持ち良くて。」
『普通に座ることはできませんか。』
「座ると気持ち悪くて。あの、カブト虫の甘臭い匂いを感じてしまって、今は苦手です。」
『なるほど。吐瀉物を舐める行為には不快感を感じていますか?』
「いいえ、あの、はい。気持ち悪いです、また吐きそうになるけど、でも他がその、とっても気持ちいいので、やってしまいます。」
そう、決して舐める行為自体が気持ちいいわけではない。だが、他からくる快感がたまらないのだ。
知ってしまっては、やめられない。
男は更に尋ねる。
『普通の食事をとるつもりはありませんか。』
「腹はめちゃくちゃ減ったんですけど、それがまた凄く昇天するほどの快感でやめられなくて。水を飲むと酷いものを見るんです、さっきもそれで吐いてしまって。」
『なるほど、喉の渇きにも快刺激が付随しているのか…。質問を変えましょう。貴方は体の殴打に伴って貴方の娘さんのイメージや声を感じると仰っていましたが、実際の娘さんに対する意識に変化はありましたか?』
…………………………。
「………娘に会いたい。…会いたいんです…………、でも会いたくない…顔も見たくない。どうしようもないんです。愛している、愛していたんです。でももう僕にはあの子より、痛みの中で感じるあの子の方が大切になってしまった。顔を思い出しただけで、臭くてたまらない。でも頭をぶつけると、とってもかわいく笑って…」
あぁ、だめだ。もう抑えられない。
私は机の角に頭を全力でぶつけた。
何度も。何度も。何度も。何度も。
『D-19662!やめなさい!指示に従わない行動は貴方の終了措置の理由になりますよ!!!』
「あの子に、本当のあの子に会いたい。終了ですか?あぁ、そうか。」
ははは。最高だ。そうだよ、最初からそうすればよかったんだ。
気づいてしまった。
最高のあの子に会える方法を。
『…………D-19662…?』
はははははははははははっははははっはっはあっはははっははははっははっはははっはははっははははっははあっはははあっはははははははっはははははそうだそうだそうだよもっともっといたみをいたみをどどjs
「ДaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaЩaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!やっぱり!やっぱり!ナーシャ!ああ気持ちいい!ナーシャが近づいてくる!抱きしめてくれ!愛してる!、あなたはДМьЖψ!もっと!もっと見たい!」
もっとだ!!!!!!!!もっと!!!!!!!!!!!!!!!!!
目を抉ってしまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!目をなくせばもっと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「Дaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!やっぱり!よく見えるよ!脳が気持ちいい!もっと近づいてくる!Щaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ただいま!パパだよ!ナーシャは久しぶり!やっぱり!」
もっとだ!!!!!!!!!!!!!!!
もっともっと元とtj富所tモアジョイjd詩jふぃおふrghぎゅあv部土井jv歩d時vンdvjbヴぁへ魚rふおちぃんわ魚イン沿いおいhぬhvヴぁb不支持ヴぉはうえrh類えちゅいはぉえじうしでゃだう遺書いうchdkj詩sdhsぢぁうひうbhd不意dhなd場lばヴァンづ伊庭fv譛?鬮倥□繧医リ繝シ繧キ繝」蜒輔?繧ゅ≧縺阪∩縺励°隕√i縺ェ縺?菅縺ョ縺溘a縺?縺代↓蜈ィ縺ヲ繧呈兜縺貞?縺昴≧蝣ア繧上l蠕励〓遘√↓逾晉ヲ上r
あぁ、僕は幸せ者だ。
21/08/27 17:52更新 / Catll> (らゐる)