哀「愛」を謳う。
ベットに力なく横たわる母の細い手を、僕はぎゅっ
と握りしめている。
その手からはかつての力強い母の面影は消え失せて、
今では寂寥すら感じさせる。
僕は何も言えず、ただその重苦しい空気と格闘を続け
ている。
「ちょっと飲み物買ってくるね」
母は何も言わない。
椅子から立ち上がり、病室のドアをゆっくりと開ける。
僕は逃げるように自販機へ。
1ヶ月
そう主治医は言った。
人はあまりにも辛いと声は出ないのだと実感した。
命は儚い。短くて、簡単に失われてしまうもの。
そう分かっているはずだった。
なのに、どうして、こんなにも涙が出るのだろう。
6畳ほどの診療室に少年の嗚咽が残響を残すかのように
響いた。
と握りしめている。
その手からはかつての力強い母の面影は消え失せて、
今では寂寥すら感じさせる。
僕は何も言えず、ただその重苦しい空気と格闘を続け
ている。
「ちょっと飲み物買ってくるね」
母は何も言わない。
椅子から立ち上がり、病室のドアをゆっくりと開ける。
僕は逃げるように自販機へ。
1ヶ月
そう主治医は言った。
人はあまりにも辛いと声は出ないのだと実感した。
命は儚い。短くて、簡単に失われてしまうもの。
そう分かっているはずだった。
なのに、どうして、こんなにも涙が出るのだろう。
6畳ほどの診療室に少年の嗚咽が残響を残すかのように
響いた。
18/02/09 15:17更新 / さじまる@アカウント変