2憑目
『前回までのあらすじ!』
メリー「超カワイイ正義の魔法使い、メリーさんは!」
蓮太郎「自画自賛すぎるよ」
メリー「極悪非道の大魔王、蓮太郎を倒すべく城に突入し、蓮太郎との戦いが始まる!」
蓮太郎「デタラメを言うのはやめようよ」
メリー「だが、メリーは戦いに敗れた!今は地下牢に拉致監禁されたメリーは、あんなことやこんなことやここでは恥ずかしくて言えない辱しめを受けている!」
蓮太郎「だからデタラメ言うのやめようよ!これじゃあ僕腐れ外道じゃないか!」
メリー「というわけで、始まりまーす」
蓮太郎「聞けよ!!」
※あらすじと前回の内容が大きく異なっております。詳しくは、1憑目をご覧ください
土曜日の朝、蓮太郎は起きて朝食を作っていた。
蓮太郎「こんな感じかな…そろそろ起こそうかな」
誰を起こすかと言うと、なんやかんやで取り憑いてきて、ドラ◯もんの如く押し入れで熟睡しているメリーさんを起こすのだ
蓮太郎「メリー、もう朝だよ。」
メリー「人間は、愚かな行為を繰り返してきた。遥か昔から、争いを繰り広げていた。最初は長を決める争い、そこから土地を奪い合う争い、そして現代…戦争を放棄した国もあるが、まだ醜い争いを続けている愚かな人間もいる。だが戦争を放棄した人間は、傷つける対象を人間から自然へと変えただけ。創造するために、自然を殺す…それを続けている。あろうことか、国内でも陰湿な集団暴行、いじめなどをしている腐った人間もいる。人間は、何かを傷つけなければ生きていけないのだろうか…この様子では、人間が滅ぶのもそう遠くはないだろう」
※全部メリーの寝言です
蓮太郎「ほら、そんな神みたいな寝言言わないで起きてよ。朝ごはん冷めるよ?」
メリー「それは一大事だわ!着替えるから一旦閉めて!覗いたら命はないと思いなさい!」
朝ごはんのことを言ったらすぐ起きた。もしかして、さっきの寝言は起きてて言ってた?
朝ごはんを食べることにした
蓮太郎「そういえばメリー、昨日の魔法使いみたいな服は着てないんだね?」
メリー「当たり前でしょ?あれは、あたし達の種族の装束よ。あんな堅苦しい物、毎日着られないわ…あ、ちなみに魔法も使えるわよ?」
蓮太郎「そうなの?どんなの?」
メリー「今回はそのネタぶち込む余裕がないから、また今度の話に披露するわ」
何その製作者側の台詞
メリー「それにしても、あんた料理うまいのね?」
蓮太郎「うん、まぁね。実家でもよく作ってたから」
メリー「なんかムカつく」
蓮太郎「なんで!?」
トーストをサクサクと食べながらジト目で喋るメリー
メリー「なんか納得いかないから、今日の晩御飯はあたしが作るわ!」
蓮太郎「作れるの?あと食事中に立つのやめようか」
メリー「当たり前よ、あたしを誰だと思ってるのよ?」
蓮太郎「あの有名な都市伝説のメリーさんでしょ?あと僕のおかずをつまみ食いしないで」
メリー「そうよ!だから、今晩は楽しみにしてなさい!」
蓮太郎「うんわかった、楽しみにしてるよ。あとほっぺにジャムついてるよ」
晩御飯の食材の買い出しに、二人で商店街に行くことにした。
なんかいいなぁ、こういうの。僕って、あんまり女性と関わってないからさ。学校とかではいつも、友達といるタイプだから、なんかこういうのいいなって思うよ
肉屋「いらっしゃい!」
メリー「カレー用のお肉ちょうだい」
肉屋「毎度!カップルかな?こんなカワイイ彼女を持って、このこの〜!」
蓮太郎「ぼ、僕等はそんなのじゃないです!」
メリー「そうよ!ただの…
ただの主従よ!!」
蓮太郎「違う」
〜〜〜〜〜
今、晩でございます軍曹!!
メリーが買ってきた材料を、トントンとリズムよく切る音が聞こえる。最初は「本当に料理作れるのかな?よくわからない料理が出来るっていうオチなんじゃ…」とか思ってたけど、料理に慣れてるっぽい感じだから大丈夫かな
クツクツクツ…
あ、切った具材を煮込んでるね。あの煮込む音好きなんだ、みんなわかるかな?
ポチャッ
何か入れたね。カレールーかな?それ以外無いと思うけど……あ、カレーの匂いがしてきた。
グツグツグツ……
あれ?急に煮込む音が大きくなったよ?気のせいかな?いや、気のせいじゃない…どんどん音が大きくなってる…
ちょっと心配だから、キッチンを覗いてみた
メリー「あ、蓮太郎!もうすぐ出来るわよ!」
蓮太郎「あ、そうなの?」
メリー「えぇ、お腹空いてるでしょ?楽しみにしてなさい!」
蓮太郎「う、うん。楽しみにしてるよ。」
すごくいい笑顔だな、とても可愛い………
ん?
ちょっと待って、今鍋から紫色の何かがはみ出してなかった?…いや、きっと気のせいだ!そんなはずない!きっと見間違いだ…もう一回見てみよう
いや、やっぱり紫色の何かがはみ出てる。何回見てもはみ出てる…あの黒魔術みたいな物をあんないい笑顔で混ぜてる…
メリー「よし、完成よ!」
それで完成なの!?どう見ても魔界の住民が食べてるものにしか見えないよ!?
夕食タイムですよ〜
皿に装われたカレー……を見てみる
…カレー?これ本当にカレー?こんな紫色だったっけ?よくRPGとかで出てくる毒の食材と同じ色してるよ?
メリー「あれ、そこまで喜ばないのね?」
蓮太郎「僕の知ってるカレーじゃないからかな…」
メリー「てっきり「カワイイ女の子が作ってくれたカレーだ〜、ぐへへぇ〜」とか言って喜ぶと思ったのに」
蓮太郎「そんな気持ち悪い喜び方しないよ…これ、カレーだよね?」
メリー「カレーよ?パープルカレー」
グリーンとかレッドなら聞いたことあるよ、パープルって何!?聞いたことも見たこともないよ!
メリーはおいしそうにそのカレー(?)を食べてる…大丈夫かな…いやでも、食べないのもいけない気がする………ちょっと、一口食べてみよう
僕は覚悟を決めて、そのカレーを食べた
蓮太郎「あ、意外とおいしい」
つづく
メリー「超カワイイ正義の魔法使い、メリーさんは!」
蓮太郎「自画自賛すぎるよ」
メリー「極悪非道の大魔王、蓮太郎を倒すべく城に突入し、蓮太郎との戦いが始まる!」
蓮太郎「デタラメを言うのはやめようよ」
メリー「だが、メリーは戦いに敗れた!今は地下牢に拉致監禁されたメリーは、あんなことやこんなことやここでは恥ずかしくて言えない辱しめを受けている!」
蓮太郎「だからデタラメ言うのやめようよ!これじゃあ僕腐れ外道じゃないか!」
メリー「というわけで、始まりまーす」
蓮太郎「聞けよ!!」
※あらすじと前回の内容が大きく異なっております。詳しくは、1憑目をご覧ください
土曜日の朝、蓮太郎は起きて朝食を作っていた。
蓮太郎「こんな感じかな…そろそろ起こそうかな」
誰を起こすかと言うと、なんやかんやで取り憑いてきて、ドラ◯もんの如く押し入れで熟睡しているメリーさんを起こすのだ
蓮太郎「メリー、もう朝だよ。」
メリー「人間は、愚かな行為を繰り返してきた。遥か昔から、争いを繰り広げていた。最初は長を決める争い、そこから土地を奪い合う争い、そして現代…戦争を放棄した国もあるが、まだ醜い争いを続けている愚かな人間もいる。だが戦争を放棄した人間は、傷つける対象を人間から自然へと変えただけ。創造するために、自然を殺す…それを続けている。あろうことか、国内でも陰湿な集団暴行、いじめなどをしている腐った人間もいる。人間は、何かを傷つけなければ生きていけないのだろうか…この様子では、人間が滅ぶのもそう遠くはないだろう」
※全部メリーの寝言です
蓮太郎「ほら、そんな神みたいな寝言言わないで起きてよ。朝ごはん冷めるよ?」
メリー「それは一大事だわ!着替えるから一旦閉めて!覗いたら命はないと思いなさい!」
朝ごはんのことを言ったらすぐ起きた。もしかして、さっきの寝言は起きてて言ってた?
朝ごはんを食べることにした
蓮太郎「そういえばメリー、昨日の魔法使いみたいな服は着てないんだね?」
メリー「当たり前でしょ?あれは、あたし達の種族の装束よ。あんな堅苦しい物、毎日着られないわ…あ、ちなみに魔法も使えるわよ?」
蓮太郎「そうなの?どんなの?」
メリー「今回はそのネタぶち込む余裕がないから、また今度の話に披露するわ」
何その製作者側の台詞
メリー「それにしても、あんた料理うまいのね?」
蓮太郎「うん、まぁね。実家でもよく作ってたから」
メリー「なんかムカつく」
蓮太郎「なんで!?」
トーストをサクサクと食べながらジト目で喋るメリー
メリー「なんか納得いかないから、今日の晩御飯はあたしが作るわ!」
蓮太郎「作れるの?あと食事中に立つのやめようか」
メリー「当たり前よ、あたしを誰だと思ってるのよ?」
蓮太郎「あの有名な都市伝説のメリーさんでしょ?あと僕のおかずをつまみ食いしないで」
メリー「そうよ!だから、今晩は楽しみにしてなさい!」
蓮太郎「うんわかった、楽しみにしてるよ。あとほっぺにジャムついてるよ」
晩御飯の食材の買い出しに、二人で商店街に行くことにした。
なんかいいなぁ、こういうの。僕って、あんまり女性と関わってないからさ。学校とかではいつも、友達といるタイプだから、なんかこういうのいいなって思うよ
肉屋「いらっしゃい!」
メリー「カレー用のお肉ちょうだい」
肉屋「毎度!カップルかな?こんなカワイイ彼女を持って、このこの〜!」
蓮太郎「ぼ、僕等はそんなのじゃないです!」
メリー「そうよ!ただの…
ただの主従よ!!」
蓮太郎「違う」
〜〜〜〜〜
今、晩でございます軍曹!!
メリーが買ってきた材料を、トントンとリズムよく切る音が聞こえる。最初は「本当に料理作れるのかな?よくわからない料理が出来るっていうオチなんじゃ…」とか思ってたけど、料理に慣れてるっぽい感じだから大丈夫かな
クツクツクツ…
あ、切った具材を煮込んでるね。あの煮込む音好きなんだ、みんなわかるかな?
ポチャッ
何か入れたね。カレールーかな?それ以外無いと思うけど……あ、カレーの匂いがしてきた。
グツグツグツ……
あれ?急に煮込む音が大きくなったよ?気のせいかな?いや、気のせいじゃない…どんどん音が大きくなってる…
ちょっと心配だから、キッチンを覗いてみた
メリー「あ、蓮太郎!もうすぐ出来るわよ!」
蓮太郎「あ、そうなの?」
メリー「えぇ、お腹空いてるでしょ?楽しみにしてなさい!」
蓮太郎「う、うん。楽しみにしてるよ。」
すごくいい笑顔だな、とても可愛い………
ん?
ちょっと待って、今鍋から紫色の何かがはみ出してなかった?…いや、きっと気のせいだ!そんなはずない!きっと見間違いだ…もう一回見てみよう
いや、やっぱり紫色の何かがはみ出てる。何回見てもはみ出てる…あの黒魔術みたいな物をあんないい笑顔で混ぜてる…
メリー「よし、完成よ!」
それで完成なの!?どう見ても魔界の住民が食べてるものにしか見えないよ!?
夕食タイムですよ〜
皿に装われたカレー……を見てみる
…カレー?これ本当にカレー?こんな紫色だったっけ?よくRPGとかで出てくる毒の食材と同じ色してるよ?
メリー「あれ、そこまで喜ばないのね?」
蓮太郎「僕の知ってるカレーじゃないからかな…」
メリー「てっきり「カワイイ女の子が作ってくれたカレーだ〜、ぐへへぇ〜」とか言って喜ぶと思ったのに」
蓮太郎「そんな気持ち悪い喜び方しないよ…これ、カレーだよね?」
メリー「カレーよ?パープルカレー」
グリーンとかレッドなら聞いたことあるよ、パープルって何!?聞いたことも見たこともないよ!
メリーはおいしそうにそのカレー(?)を食べてる…大丈夫かな…いやでも、食べないのもいけない気がする………ちょっと、一口食べてみよう
僕は覚悟を決めて、そのカレーを食べた
蓮太郎「あ、意外とおいしい」
つづく
15/04/25 10:18更新 / 青猫