連載小説
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さん








紅魔館の中にある、大図書館にて

さとり「………」
パチュリー「……」

向かい合って座っており、パチュリーはいつものように本を読んでいるが、さとりは少し目を反らして気まずそうにしている。ちなみに、パチュリーも平然とした表情だが内心気まずいらしい。

何故こうなってるか?それは、遡ること2時間前のこと














〜2時間前〜

さとり「こいし、最近帰ってきてないけど……大丈夫かしら…?いや、前から気分で帰って来る感じだったけど、今回は長いわ……」
軽く頭を抱えて、こいしのことを心配している様子のさとり。それを聞いたお空とお燐は

お空「さとり様ー、なんで頭抱えてるの?」
お燐「たった今抱えてる理由言ってたでしょ…。」
呆れてる様子でツッコミを入れるお燐

お燐「さとり様、大丈夫ですよ。なんだかんだあっても、こいし様帰って来るじゃないですか。」
さとり「けど、今回はそうじゃない可能性もあるでしょ?いつも帰って来るなんて限らないし…」
お燐oO(心配性だなぁ…)
さとり「心配性で何が悪いの。」
お燐「そうだ、さとり様心読めるんだった…」

さとり「心を閉じてるから、今どこにいるかもわからないし…どうすれば…。」
お空「なんだか、TPOみたいだよね〜」
お燐「GPSね。」
お空「幻想郷には、エリート本ないよね。」
お燐「スマートフォンね。」
お空「じゃあ、あの人に頼んだらいいかも!ほら!ミリタリーって人!」
お燐「ミリタリー…?多分言い間違いだろうけど…誰だろ…?」
誰なのか考えるお燐とさとり。

お空「ほら!紫色で!」
お燐「紫色?」
さとり「紫…」
お空「本読んでて!」
お燐「読書?」
さとり「読書……」
お空「しましまの服着てて!」
お燐「しましま…?」
さとり「………」
さとりはもう誰なのかわかったらしく、若干嫌そうな顔をする。

お燐「誰だろ…そういう人、割りと居るような…」
お空oO(仕方ない、正解言おうかな。)
お空「思い出した!パチュリーだ!」
お燐「…あ〜!あの人ね!」
さとり「待って、お空わざとやってなかった?」


お燐「でも、さとり様…」
さとり「えぇ…」

さとりは別にパチュリーが嫌いと言うわけではないが、別収録にて敵対関係だった上死亡したため、いろいろ気まずい。

さとり「でも、あの人でもわかるかどうか…」
お空「大丈夫だよ、以前にも通信できるような魔法使ってたこともあったし、今回もわかるよ!それに撮影で一度は使ったんだから、2回目も簡単にできるよ!」
さとり「…そ、そうね。背に腹は代えられない、行ってくるわ!」

そう言って地霊殿を飛び出したさとり






お燐「お空、なんでそれ知ってるの?」
お空「前図書館で読んだからだよ?」
お燐「へぇ……??」
※どうやらここのお空は、そこそこ頭いいらしい。









さとり「もしかしたら、今よくないことも起きてるかもしれない!お先真っ暗になる前に…!」
人間の里を通って紅魔館へ向かうさとり。

洋服屋前を通りすぎる…が、戻ってくるさとり。店の前にある張り紙を見る。


『これで、世の男性の心をわし掴み!ニーソックス(黒)発売中!少し短めのスカートと合わせて着用するのがオススメだよ!』

さとり「………。」



















さとり「真っ黒なのは、私の足だけでたくさんよ!!」

※買いました。

さとり「もうたくさんよ!世の男性の視線はこんなにたくさんよ!!」
ちょっと嬉しそうなさとり様。そして、なんだかんだあって紅魔館にたどり着き、現在に至る。








パチュリー「……で、わざわざここまで来るんだから…何か私に用があるんでしょ?」
この空気に耐えかねなかったのか、パチュリーが口を開く。
さとり「は、はい。実は……」

パチュリーにここに来た理由を話す。

パチュリー「なるほどね…わかったわ。見ようと思えばすぐに見れるわ。」
さとり「本当ですか!ありがとうございます!」
立ち上がってお礼を言うさとり。
パチュリー「そんな危険な目には遭ってないでしょ……」
さとり「すみません、こいしのことを思うと心配で…」
パチュリーoO(あ、あのニーソ人間の里で売ってた奴…さとりも買ったのね。)
さとり「パチュリーさんも買ったんですか!?」
パチュリー「なんで知ってるの!?…あ、心読めるの忘れてたわ…。」
魔法を使って、こいしの現在地を調べ始める…。






パチュリー「……あぁ、ある意味危険かもしれないわね。」
さとり「え!?どいうことですか!どこにいるんですか!?」
身を乗り出してパチュリーに問いかける。

パチュリー「落ち着きなさい…ほら、ここよ。」
魔法で現在地を映し出す。

























さとり「…あの、何処ですか…これ…」
パチュリー「多分、ゲームの中ね。」
さとり「ゲームの中!?」

パチュリー「えぇ、以前フランの咲夜が遊んでるのを見たから…間違いないわ。」
さとり「そんn」
フラン「呼んだ?」
咲夜「呼びましたか?」
さとり「わぁ!?」

いきなり現れたフランと咲夜。

フラン「あ!それよくやってるオンラインゲームだ!パチュリーもやってるの?」
パチュリー「やってないわ。どうしようか考えてはいるけど…。」
フラン「やろうよ!楽しいよ?咲夜もやってるよ??」
咲夜「妹様に誘われて始めましたが、思いの外ハマってしまい…」
さとり「へ、へぇ……」
二人がスマホの画面を見せる。二人とも、自分そっくりなキャラを作っている。

さとりoO(あれ、幻想郷にスマホ無いんじゃ…)
咲夜「それなら、天狗に頼んで作者に用意してもらいました。」
さとり「へぇ…あれ、今心読んでませんでしたか?」
咲夜「気のせいです。」


パチュリー「そうそう、二人とも。実は…」
フランと咲夜に今の状況を説明する。
フラン「こいしちゃんすごい!どうやってゲームの中に入ったんだろ??」
咲夜「…なるほど、それは危険ですね…。」
さとり「…あの、その危険って…どういうことなんですか?」
パチュリー「こいしは今、このゲームの世界に適応してる体になってはいるけど、イレギュラー的存在よ。このゲームにない技とか、大量に持ってる。」

パチュリーが立ち上がって、近くの箱から何かを探す。
パチュリー「最悪の場合、運営に見つかって削除される…。」
さとり「そんな…!」


パチュリー「大丈夫、手はあるわ。」





果たして、こいしを無事に救えるのか!つづく!

お空「なんだか、今回台詞多い気がする。」
ごめん、深夜にほとんど進めたからまともに考えられてないんだ。

20/05/17 13:30更新 / 青猫
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