連載小説
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シェリア達は、少林学園に到着し、前回同様戦いの場へ案内され、現在その案内された場所にいる。目の前に、少林学園の生徒会長とせいとがいる。
「よく来たな!クローディア!」
生徒会長であろう少女が、シェリア達に向けて言う。
トーマ「あの、今日はよろしくお願いします」
「おう!!あ、自己紹介がまだだったな!!」
シェリア「声でけーなぁ……」

「俺は、この少林学園の生徒会長、ランファだ!で、こっちが…」
少女…ランファが、自分の自己紹介をし、隣にいる目つきの悪い少年に振ろうとするが、少年は違う方向を向き
ランファ「って、おーい!!自己紹介しろよゲンブ!!自己紹介しないと、向こうの生徒達がお前のことなんて呼んだらいいか、わからないだろゲンブ!!」
と、大声で隣の少年の名前、ゲンブを口にしてる。この時点で自己紹介する必要がない。

ガラド「なんだ?アイツ…あんなんで生徒会長務まんのか…?」
レイア「こ、個性的な方ですね…」
観客席にある2人がそう言うが、他の生徒も同じようなことを話したり考えたりはしているだろう。

トーマ「えっと、僕はクローディアの生徒会長をしてる、トーマです。」
シェリア「オレはシェリアだ、よろしくな!」
2人も自己紹介をする。

ランファ「あぁ、よろしく頼む!!じゃあ、そろそろ始めるとしようか!!」
ランファがそう言うと、いつもと同じようにモニターが現れる。

『それでは、学園対抗戦4回戦、「クローディアハイスクールvs少林学園」を開始します。』
モニターからの声が聞こえると、4人は戦う準備をする。
『3…2…1…開幕です。』

開始の合図と同時に、ランファが小刀を構えてトーマの方へ走る。
ランファ「とりあえず、生徒会長同士で、やってみようじゃない!!」
トーマ「…!」
小刀を持つだけあって、攻撃速度と移動が速い。おまけに、隙も最小限になるような立ち回りをする…。

トーマ「なかなかやるな…!」


シェリア「向こうはもう始めたな…じゃあ」
ゲンブの方を向く。
シェリア「オレ達も始めようぜ」
ゲンブ「……」






ゲンブ「…お前、黒猫だろ」
出会ってから一度も口を開かなかったゲンブが、口を開く。
シェリア「…あぁ、そうだ。」
ゲンブ「そうか…お前とは、一度戦ってみたかった。幸い、ゲームじゃなくて生身…」
ゲンブが構える。武器は持ってないが…
シェリア「…だから、さっきからオレの方ばっか睨んでたわけか…いいぜ、やろう…!」

そう言ってゲンブの方へと突っ込み、素早い剣撃を繰り出す。ゲンブはそれに対応している…。
シェリア「お前!武器を持たなくていいのか!?」
攻撃しながら、ゲンブに問いかける。
ゲンブ「武器?んなもん、必要ねーよ。いや、そんだけじゃねーな。」
シェリアを弾いて、構える。

ゲンブ「防具だとか、スキルだとかも必要ねぇ。俺にはこの拳と、技がある。」
現実ならまだしも、ここはゲームの中。装備品を装備すれば、その分だけステータスは上昇する……武器や防具を装備していないということは、本来のステータスで戦わなければならない。
シェリア「シンプルでいいな、そういうの好きだぜ。」
剣を構え、再び突っ込み攻撃しようとする…
シェリア「…!」
だが、向こうが先に突っ込んで来て、正拳突きを繰り出す。なんとか攻撃を防ぐシェリア

速い…!さっき攻撃を防いだのといい、今の速さといい…コイツ、現実(リアル)で、格闘技か何かを習ってたな…!

ゲンブは連続で攻撃を仕掛ける。シェリアはなんとか攻撃をかわしてる。
シェリア「へへ、そんな連続で攻撃して来ていいのか…!」
剣を内側よりに構える…

シェリア「くらえっ!!『反射(リフレクト)』!!!」
勢いよく外に振り、ゲンブの拳に折れた刀身が当たる。
完全に入った…今の攻撃の倍の威力が、ゲンブに…























ゲンブ「はぁっ!!」
シェリア「!?」
攻撃がはね返らず、そのまま殴り飛ばされるシェリア。

シェリア「…なんで……!」
ゲンブ「確かそれ、カウンター技だったよな。魔力攻撃限定の」
再び構え、攻撃を仕掛けるゲンブ

ガラド「どういうことだ!?あの技が当たれば、跳ね返るだろ!?なんでは跳ね返らねぇ!?」」
レイア「いえ…"跳ね返らない"のではなく、"跳ね返せない"んです。」
ガラド「どういうことだ…?」
レイアが続ける。

レイア「恐らくは、あの技…魔力攻撃や属性攻撃なら跳ね返せるんでしょう。でも、相手は通常攻撃…普通の攻撃は跳ね返せない。つまり……」














レイア「シェリアさんの固有魔力は、封じられたも同然ということです。」

To be continued
17/07/19 17:54更新 / 青猫
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