連載小説
[TOP][目次]
第5話




メア「どうする…どうするの…!?」
アリス「どうするって……」
第5話始まってからいきなりただ事ではない雰囲気を出している2人。まぁまともに始まったことは一度もないが。
アリス「そもそも、なんでこんなことに……!」






数時間前に遡る






メア「アリス!アリス!アーリーs
アリス「やかましい!!」
もうキャラ崩壊しすぎて跡形もありません。
メア「アリス聞いてください!」
アリス「あーはいはい、何?」
メア「聞いてください!」
アリス「あぁ、うん。何?」
メア「聞いてくださいって!!」
アリス「聞いてるでしょうがぁっ!!」
話が全然進みませんね。

メア「実は、人の魂を入れ替える機械を作ってしまいました!」
メアの隣にあるそれらしい機械。人が普通には入れそうなカプセルが2つあり、その真ん中にそれっぽい機械がある。
アリス「どうやったらそんなのができるの…」
割と驚いてるが呆れてるようにも見える反応をするアリス。
メア「それはもう、朝ごはん作ってる最中にポロっと降りてきて〜」
アリス「何その自転車の鍵みたいな言い方。てか朝ご飯作ってる最中に何考えてるの」
メア「ともかくやってみましょうよアリス!」
アリス「私がこの中に入ることはなんとなく察してたけどやらない。」
唐突すぎるやり取りである。

メア「大丈夫ですよ!このマッスィーンは失敗とかしてません!朝ご飯の二の舞にはなっておりませんよ!」
アリス「いや、そうかもしれないけど…なんだか恐いじゃない。それと朝のどの辺が目玉かわからない目玉焼きができた理由はわかったわ。」
朝の目玉焼きは、まるで悲しいモンスターのような姿をしていた。

メア「大丈夫ですって!目玉焼きの二の舞にはなりませんから!さぁさぁ!」
アリス「う、うん……」

そして2人はカプセルに入り…見事中身が入れ替わった。だが……

アリス(中身はメア)「あれ?あれれ…?」
何やら先程の入れ替える機械をいじってるアリス…というよりメア。
メア(中身はアリス)「どうしたの?メア」
アリス(メア)「いやぁ…あのぉ……言いにくいんですけどか…」
メア(アリス)「うん…なに?」

アリス(メ)「えーっと………














どうやら、壊れたみたいです…」

メア(ア)「」



そして、現在に至る。

メア〔戦慄の大魔導師〕「どうすんのよ!機械そのものが失敗してるじゃない!結局機械も目玉焼きも何もかも失敗してる!!」
アリス〔機械人形〕「お、落ち着いてください!直りますから、きっと!」
さっきから何度も直そうとしてはいるが全然直る気配がない。寧ろ壊れてる。

メア〔存在してはいけない能力〕「さっきから全然直ってないでしょ!もう、どうするの…このまま入れ替わったまま…!」
アリス〔天才人形使い〕「そんなことありませんよ!きっと元に戻します!」
直す作業を再開するが、やっぱり壊れてるように見える。

メア〔お人形大好きな引きこもり〕「壊れてない…?というか、今のメアが私なんだから、私がやった方がいいんじゃ…あと何?このハルすたの称号みたいな奴」
アリス〔機械大好きな機械少女〕「いやでも、今のアリスが私でも中身がアリスなんですから、今のアリスの体の中に私がいるので私がやるしかないでしょう?」
メア〔引きこもり〕「えーっと…ごめん、ちょっと混乱してきたわ…でも、そっちが私の体でしょう?機械とか触り慣れてるこっちの体の方がいいんじゃないの?」
アリス〔機械女〕「そっちってどっちですか?」
引きこもり〔メア〕「いやだから、そっちよ」
機械女〔アリス〕「いやだから、どっちのことですか?」
引きこもり「メアの言ってたそっちって、どっちのこと?」
機械女「え?いや、アリスの方ですよ?」
引きこもり「私?体?それとも中身のこと?」

正直読んでる方も混乱しそうな会話である。

メア「…とりあえず、このことはややこしくなるから忘れましょう…ちょっとシャワー浴びてくる…」
アリス「それじゃあ私が行ってきたほうがいいのでは??アリスの体ですし」
メア「いや、いいわ…気分の問題だし。」
そう言って浴槽に向かうが…


メア「ちょっと待って、この義手とか義足って外すべき?このまま入ったら錆びるよね…?メアっていつもどうしてるの?というか、どういう原理でこの義手とか動いてるの?自分の手みたいで、違和感無いわ……あ!う、腕取れちゃった!ど、どうしよ…下手につけない方がいい?いや、触ったら爆発しない!?壊れないよね!?メアー!助けてー!!」
アリス「随分賑やかですね……」















メア「助かったわ…ありがと、メア」
アリス「いえいえ、どういたしまして」
射命丸「こんにちはー、新聞いりませんかー?」
メア「唐突ね…」
本当に唐突に現れた鴉天狗。ちなみに、私はからあげクン大好きです。

射命丸「おや…なんだかお二方、いつもと違いますね?」
エラく鋭い勘を持ってる射命丸
アリス「実は……」

射命丸に事情を話す
射命丸「なるほど…またすごいものを作りましたね…」
メア「どうにかならない?射命丸」
射命丸「…大丈夫です、当てはありますよメアさん!」
メア「あ、今の私はアリスね」
射命丸「あ、はい。当てはありますよ!」

はてさて、2人は元に戻るのか!


次回に続くなんて、妬ましい…!
17/02/22 00:49更新 / 青猫
前へ 次へ

TOP | RSS | 感想 | 目次