連載小説
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Chapter2
永琳が出掛けた後に、それは起きた……迷いの竹林にて、妹紅をむさぼり食うてゐの姿があった。その姿は普通ではなく、皮膚が腐っているような色をして、瞳孔も開いていた……それはまるで、死体のような…
何を言っても唸り声しか上げず、襲いかかってきたところをバールで倒した…動かないところを見る限り、死んだのだろうか…?

鈴仙はこの状況を、まだ把握できてない……とにかく、このことを輝夜に伝えようと思った。





輝夜の部屋の前まで来て、勢いよく扉を開けた。普段ならノックをするが、今はそれどころじゃない。
鈴仙「輝夜様っ!」
部屋の中を見ると、少し荒れていて輝夜へ部屋の隅にたっていた。この荒れようは…?と疑問を持つが、先に輝夜がこちらを向いた。






輝夜「アアァァァ…」
鈴仙「!?」
輝夜もてゐ同様、死体のような容姿だった。鈴仙の方へゆっくりと歩いてくる…
鈴仙は急いで扉を閉めて、その部屋から離れた。輝夜は唸り声を上げながら、扉に何度もぶつかっている

自室に逃げ込み、扉を閉めた。
まさか、輝夜様も…!あれは何なの…死体みたいだけど、動いてて……妖怪を食べてた………まるで、ゾンビみたい…
部屋の隅で踞る。どうしたらいいかわからない…何が起こってるのか、全然わからない……薬品とも考えたが、永琳はそんな薬品は作ってない上、そんなことをする人ではない。
だが、もし……死体のような物が、ここ以外にいるなら……

鈴仙「…お師匠様が…危ない……」
そう思った鈴仙は、近くの棚を開けた。そこには、拳銃が入っていた。


Name:Reisen・Udongein・Iaba
Weapon
Main:Hand gun/Beretta M92
Sub:Bar


鈴仙「よし…!」
鈴仙は玄関の扉を少し開けて、外そゾンビがいないか確認する。いないため、建物から出て慎重に進んで行った。

永遠亭から出て見えた光景は……地獄だった。あちこちで火災が起きており、悲鳴を上げながら、必死で逃げてる人や妖怪。床に散らばる死体と血肉…捕まえてむさぼり食う、ゾンビ………
自分が思ってるよりも酷い状況だった……鈴仙は見つからないように、人気のない場所を進むことにした。
人里の路地裏を進んでいく。幸い、ゾンビは近くにいない……様子を見ながら進んでいく。
すると…いきなり銃声が聞こえた。聞こえた瞬間ビクッと反応し、周りを見回す。
鈴仙「なに…!?」
銃声の他に、足音も聞こえてくる。こちらへ逃げてるような……
路地裏から、誰が逃げてきたのかを見ていた。










咲夜「何なの…コイツ等……!」
咲夜だ。咲夜が拳銃でゾンビを撃ちながら、逃げていた。まぁ、もう距離がかなり空いたが…
鈴仙「あれは…咲夜さん…!」
鈴仙は知り合いとわかれば、路地裏から出てくる。だが咲夜は、反射的に拳銃をこちらに向けた。
鈴仙「わわ、咲夜さん!私です!」
咲夜「……優曇華…?」
知ってる人とわかれば、拳銃を下ろした。
咲夜「ごめんなさい、さっきゾンビに追われてたから…」
鈴仙「い、いえ…こっちこそ、いきなり出てきてすみません……」
知ってる人に会えて、少し安心した鈴仙。
咲夜「生きてる人に会えて、よかったわ………それにしても、奴等は何なのかしら…」
鈴仙「わかりません…」
遠くにいるゾンビを見ながら、二人は話した。咲夜がこちらを向き
咲夜「とにかく、ここにいるのは危険よ。近くに大きな建物があったから、そこに逃げましょう。お嬢様方も、そこにいるから」
鈴仙「はい…あの……お師匠様を見かけませんでしたか…?」
咲夜についていきながら聞く。
咲夜「見てないけど…」
鈴仙「そうですか……出かけると言ったきり、戻ってきてないので…」
最悪なことが脳裏をよぎった……永琳が奴等に襲われてること…

咲夜「…まだ死んだって決まった訳じゃないでしょ、歩きながら探しましょう」
鈴仙「…ありがとうございます……咲夜さん…」


Name:Sakuya Izayoi
Weapon
Main:Hand gun/Beretta M92
Sub:Knife



しばらく歩いていると…
咲夜「……」
咲夜が何かに気づいたかのように、止まって周りを見る。
鈴仙「咲夜さん?どうしたんですか?」
咲夜「……まずいわ…















囲まれてる…」

To be continued
16/07/02 17:52更新 / 青猫
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