第1話『始まり』
某月某日 20時 リビングにて
「…………」
ソファーに座って、携帯ゲームで遊んでいるこの女の子は『高峰 希子』。あだ名はミネコだ。高校1年生で、15歳、明日には16歳になるらしい。ちなみにゲームオタクだ。そりゃあもう、これは酷いと思うくらい
「あー…何か甘いもの食いて〜」
リビングに入ってきて、ソファーに向かってミネコの隣に座ってこんなことを言ったのは「高峰 秀也」。ミネコの弟で……………まぁ、これと言って説明することがないのでしません
秀也「おい、真面目にやれよ!」
ミネコ「誰に言ってんの…?」
語りの私に言ってますねこれ、まぁいいでしょう………
秀也「なぁ姉ちゃん、甘いもの買ってきてくれよ!」
ミネコ「断る。今私は、闘技場の隠しボスを倒すためレベルアップをしている。あの隠しボスはかなり強いから、ダンジョンに行ってレベルアップするしかない。そして、このダンジョンはたまにレアな装備品が手に入る。そこにm」
秀也「なぁ姉ちゃん、明日誕生日だよな!?」
このまま何も言わなかったら、最低1時間は喋り続けると思い話題を変えて
ミネコ「うん……それが何か……?」
期待の眼差しを弟に向けるミネコ
秀也「プリン、買ってきて!」
ミネコ「誕生日の話はどこに行ったの!?」
秀也の予想外な発言に驚くミネコ
秀也「買ってきてよ〜」
ミネコ「あなたの誕生日プレゼントに買ってきてあげる」
秀也「はぁ!?それあんまりだろ!?」
ミネコ「人の楽しむ時間を削らせて、パシりの時間に変えようとしたあなたよりはマシ」
立ち上がって、自分の部屋に戻るミネコ
秀也「あ、待てよ!」
就寝時間前、ミネコはゲームをしていた。テレビゲームだ
ミネコ「よし…よし…!」
タラララッタッター♪ヤッタゼ!
ミネコ「勝った…手強い相手だった…」
強敵に勝って、満足そうにしているミネコ。セーブをして電源を切り、ベッドに寝転がり
ミネコ「寝よう…」
電気を切って、寝る
…………助…………
…助……け…て………………
ミネコ「…助けて………?」
助けて…………
ミネコ「…誰……?」
助けて…私たちの世界が………私たちの世界が……
頭の中に声が入ってきて、助けを求める声が……
助けて…助けて………!!
ミネコ「誰…誰なの…!?」
ミネコ「ハッ……………!」
気がつけば、ベッドで寝ていた……朝になっている…
ミネコ「夢……?…でも、なんだろ……やけにリアルな夢だったけど…」
すると、手に何かが当たる
ミネコ「…箱?…もしかして、プレゼント!?」
そう、プレゼントだ。プレゼントが置かれている……ミネコは嬉しそうに箱を開ける。中には…
ミネコ「ゲームソフトだ…!」
ミネコの大好きなゲームだ、とても嬉しそうな顔をしている
ミネコ「『Real Role Playing Game』?聞いたことがない……でも、RPGだよね、これ」
パッケージには、『Real Role Playing Game』と書かれているだけで、絵も何もない。裏面な何もかいてない。だが、ミネコは何も気にしてない様子で
ミネコ「今は朝4時…やるしかない!」
と、ディスクを手にとってセットしようとしたが……
ミネコ「…おっと、取説を見るのを忘れていた。私のうっかりさん☆」
いかにも「てへぺろ☆」というようなポーズを取り、取り扱い説明書を取るが
ミネコ「説明書薄っ!?」
説明書が紙1枚である。「あれ?これチラシ?」と間違えそうなくらいである
ミネコ「まぁいいや、読もう…」
<取扱説明書>
1 このゲームで死んではいけません。
2 メニューは、目の前にボタンがあると思ってタッチすれば開けます。
ミネコ「………だけ!?少な………せめてボタン説明くらいは書こうよ…しかも、意味わからないし…まぁいいや、勘だけでプレイしよう」
ディスクをセットして、始める
『ゲームを始める前に、あなたの名前を教えてください』
ミネコ「あ、主人公の名前を決められるタイプね……ここは自分の名前にしよ…ミ…ネ…コ…っと」
『あなたは男性ですか?女性ですか?』
ミネコ「女性で…」
『ありがとうございます、では冒険の世界へいってらっしゃいませ』
すると、ガラリと景色が変わる。
ミネコ「…森だ…グラフィックはかなりキレイ…立体的、360度…3Dっ感じ…」
ミネコが森を見て感想を言うが、自分の感想であることに気づく
ミネコ「…立体?360度…?」
もう一度見る。周りは、木ばかりでいかにも森にいる感じだ。
ミネコ「あれ…?さっきまで部屋にいたのに…服装も普段着になってる…」
自分の服装や、周りの風景を見て少し混乱する。そして、あることに気付く
ミネコ「…もしかして……ゲームの中に…!?」
つづく
「…………」
ソファーに座って、携帯ゲームで遊んでいるこの女の子は『高峰 希子』。あだ名はミネコだ。高校1年生で、15歳、明日には16歳になるらしい。ちなみにゲームオタクだ。そりゃあもう、これは酷いと思うくらい
「あー…何か甘いもの食いて〜」
リビングに入ってきて、ソファーに向かってミネコの隣に座ってこんなことを言ったのは「高峰 秀也」。ミネコの弟で……………まぁ、これと言って説明することがないのでしません
秀也「おい、真面目にやれよ!」
ミネコ「誰に言ってんの…?」
語りの私に言ってますねこれ、まぁいいでしょう………
秀也「なぁ姉ちゃん、甘いもの買ってきてくれよ!」
ミネコ「断る。今私は、闘技場の隠しボスを倒すためレベルアップをしている。あの隠しボスはかなり強いから、ダンジョンに行ってレベルアップするしかない。そして、このダンジョンはたまにレアな装備品が手に入る。そこにm」
秀也「なぁ姉ちゃん、明日誕生日だよな!?」
このまま何も言わなかったら、最低1時間は喋り続けると思い話題を変えて
ミネコ「うん……それが何か……?」
期待の眼差しを弟に向けるミネコ
秀也「プリン、買ってきて!」
ミネコ「誕生日の話はどこに行ったの!?」
秀也の予想外な発言に驚くミネコ
秀也「買ってきてよ〜」
ミネコ「あなたの誕生日プレゼントに買ってきてあげる」
秀也「はぁ!?それあんまりだろ!?」
ミネコ「人の楽しむ時間を削らせて、パシりの時間に変えようとしたあなたよりはマシ」
立ち上がって、自分の部屋に戻るミネコ
秀也「あ、待てよ!」
就寝時間前、ミネコはゲームをしていた。テレビゲームだ
ミネコ「よし…よし…!」
タラララッタッター♪ヤッタゼ!
ミネコ「勝った…手強い相手だった…」
強敵に勝って、満足そうにしているミネコ。セーブをして電源を切り、ベッドに寝転がり
ミネコ「寝よう…」
電気を切って、寝る
…………助…………
…助……け…て………………
ミネコ「…助けて………?」
助けて…………
ミネコ「…誰……?」
助けて…私たちの世界が………私たちの世界が……
頭の中に声が入ってきて、助けを求める声が……
助けて…助けて………!!
ミネコ「誰…誰なの…!?」
ミネコ「ハッ……………!」
気がつけば、ベッドで寝ていた……朝になっている…
ミネコ「夢……?…でも、なんだろ……やけにリアルな夢だったけど…」
すると、手に何かが当たる
ミネコ「…箱?…もしかして、プレゼント!?」
そう、プレゼントだ。プレゼントが置かれている……ミネコは嬉しそうに箱を開ける。中には…
ミネコ「ゲームソフトだ…!」
ミネコの大好きなゲームだ、とても嬉しそうな顔をしている
ミネコ「『Real Role Playing Game』?聞いたことがない……でも、RPGだよね、これ」
パッケージには、『Real Role Playing Game』と書かれているだけで、絵も何もない。裏面な何もかいてない。だが、ミネコは何も気にしてない様子で
ミネコ「今は朝4時…やるしかない!」
と、ディスクを手にとってセットしようとしたが……
ミネコ「…おっと、取説を見るのを忘れていた。私のうっかりさん☆」
いかにも「てへぺろ☆」というようなポーズを取り、取り扱い説明書を取るが
ミネコ「説明書薄っ!?」
説明書が紙1枚である。「あれ?これチラシ?」と間違えそうなくらいである
ミネコ「まぁいいや、読もう…」
<取扱説明書>
1 このゲームで死んではいけません。
2 メニューは、目の前にボタンがあると思ってタッチすれば開けます。
ミネコ「………だけ!?少な………せめてボタン説明くらいは書こうよ…しかも、意味わからないし…まぁいいや、勘だけでプレイしよう」
ディスクをセットして、始める
『ゲームを始める前に、あなたの名前を教えてください』
ミネコ「あ、主人公の名前を決められるタイプね……ここは自分の名前にしよ…ミ…ネ…コ…っと」
『あなたは男性ですか?女性ですか?』
ミネコ「女性で…」
『ありがとうございます、では冒険の世界へいってらっしゃいませ』
すると、ガラリと景色が変わる。
ミネコ「…森だ…グラフィックはかなりキレイ…立体的、360度…3Dっ感じ…」
ミネコが森を見て感想を言うが、自分の感想であることに気づく
ミネコ「…立体?360度…?」
もう一度見る。周りは、木ばかりでいかにも森にいる感じだ。
ミネコ「あれ…?さっきまで部屋にいたのに…服装も普段着になってる…」
自分の服装や、周りの風景を見て少し混乱する。そして、あることに気付く
ミネコ「…もしかして……ゲームの中に…!?」
つづく
14/10/19 10:25更新 / 青猫