秋山駿編第十話「恋敵組と暴露」
―――11月1日お昼輝日東校舎内テラス―――
秋山「…さ〜てどっかで暇でも…あ、桐生さん」
桐生「ん?秋山か、何のようだ?」
秋山「いや、暇だったんで…桐生さんは何してるんです?」
桐生「いや、俺は特に」
秋山「そうですか、なら話でも…」
???「ちょっと待ってくれ」
桐生「ん?お前は…」
御木本「3-Bの御木本久遠だ、秋山駿、あんたに聞きたいことがある」
秋山「あーはいはい、なんの用?」
御木本「率直に聞こう、あんたと森島はどんな関係なんだ?」
秋山「はぁ…またそれか…」
桐生「前にもそんなことを聞かれたのか」
秋山「一ヶ月ぐらい前に同じことを聞いてきたやつがいるんですよ…確か樹里とか言ったっけ」
森島「あ…御木本君に秋山さん?何してるんだろう…隠れて話を聞いてみよう」
御木本「さぁどうなんだ?あんたと森島の関係は?」
桐生「答えてやったらどうだ?答えるまで退く気はねぇようだぜ」
秋山「ハァ〜面倒だなぁ…正直に答えるけど俺はただ単に仲がいいだけであって恋人とかそういう関係じゃないから、勘違いしないでくれ」
御木本「とぼけるな、俺は見たんだ」
秋山「何を?」
御木本「アンタがこの間森島と登校していたところを…」
秋山「あのね…だからそれはたまたま見かけたから一緒に登校したってだけでそれにさ…女と登校しちゃ悪いってのか?」
御木本「うっ!」
秋山「お前がモテているかどうかは知らない、だが一回見ただけでこういう関係だ、という考えをやめてもらえる?誤解を生みだしたくないんだよ、俺は」
御木本「…アンタという人間がよくわかった」
秋山「…?」
御木本「俺はアンタを認めねぇ、絶対に認めねぇからな!」
桐生「…行ったな」
秋山「はい、はるかちゃんと仲良くしている以上こうなるのは目に見えていましたし…それにあれ、嘘ですから」
桐生「嘘だと?実際のところはどうなんだ」
秋山「彼女が俺のことをどう思っているかどうかは分かりませんけど…俺が彼女に惚れているって感じは確実にあります」
桐生「つまり…一緒にいるうちに好きになっちまったってことだな?」
森島「えっ…///」
秋山「そんな感じです…一緒にいてそして…あの時初めてそのことに気が付いた…彼女を俺は好きになっていたってことを」
森島「…///」
桐生「あの時?」
森島「(それって…三日前の夜の話かな)」
秋山「…10月28日の夜、俺は彼女に過去の話をしたんですよ…そしたらなんか心配されてて…それが…その…なんというか…」
桐生「つまり…心配され過ぎて悲しくないものが悲しくなったってわけか」
秋山「そんな感じです…彼女には思いやりの心がある、その時つい彼女に抱きついて泣いてしまったんです」
桐生「そういうことだったのか…」
秋山「いや〜人に話すのって恥ずかしいですね、こういうことは特に」
桐生「フッ…」
森島「…」
秋山「さて…俺はそろそろ行きますか、いい感じに暇が潰せたんで話聞いてくれてありがとうございます、桐生さん」
桐生「礼には及ばんさ」
秋山「そうですか、じゃあ失礼します」
秋山は桐生に一礼した後去って行った
桐生「…いるんだろう、森島出てこい」
森島「…気付いてたの?」
桐生「ああ…話を聞いている途中カールを巻いた髪が見えたんでな」
森島「…///」
桐生「…聞いていたんだろう、さっきの話」
森島「うん…」
桐生「秋山はああ見えて、辛いことをため込んじまう癖がある…そんな中お前という心のよりどころがいて嬉しいと思っているんだ…」
森島「…」
桐生「俺からもお願いだ、これからもあいつの心の支えになってやってくれ…そしてもしあいつの思いがお前に伝わったとするなら…しっかり受け止めてやれ」
森島「うん…///ありがと!」
桐生「どうした、顔が赤いぜ?」
森島「そんなことないの!秋山さん探してくる!それじゃあ!///」
桐生「…妙なところで意地っ張りだな、アイツは…」
絢辻「意外と優しい部分もあるのね、見直したわ」
桐生「絢辻…見ていたのか」
絢辻「ええ…森島先輩が赤面しながら秋山さんを探している姿を見てもしかしたら、と思ったから」
桐生「ふっそうか…真島の兄さんに伝えておこうかな…」
桐生は携帯を取り出しメールを打ち真島に送信した
桐生「秋山と森島の関係は面白くなりそうだ…と」
―――第十話終わり―――
秋山「…さ〜てどっかで暇でも…あ、桐生さん」
桐生「ん?秋山か、何のようだ?」
秋山「いや、暇だったんで…桐生さんは何してるんです?」
桐生「いや、俺は特に」
秋山「そうですか、なら話でも…」
???「ちょっと待ってくれ」
桐生「ん?お前は…」
御木本「3-Bの御木本久遠だ、秋山駿、あんたに聞きたいことがある」
秋山「あーはいはい、なんの用?」
御木本「率直に聞こう、あんたと森島はどんな関係なんだ?」
秋山「はぁ…またそれか…」
桐生「前にもそんなことを聞かれたのか」
秋山「一ヶ月ぐらい前に同じことを聞いてきたやつがいるんですよ…確か樹里とか言ったっけ」
森島「あ…御木本君に秋山さん?何してるんだろう…隠れて話を聞いてみよう」
御木本「さぁどうなんだ?あんたと森島の関係は?」
桐生「答えてやったらどうだ?答えるまで退く気はねぇようだぜ」
秋山「ハァ〜面倒だなぁ…正直に答えるけど俺はただ単に仲がいいだけであって恋人とかそういう関係じゃないから、勘違いしないでくれ」
御木本「とぼけるな、俺は見たんだ」
秋山「何を?」
御木本「アンタがこの間森島と登校していたところを…」
秋山「あのね…だからそれはたまたま見かけたから一緒に登校したってだけでそれにさ…女と登校しちゃ悪いってのか?」
御木本「うっ!」
秋山「お前がモテているかどうかは知らない、だが一回見ただけでこういう関係だ、という考えをやめてもらえる?誤解を生みだしたくないんだよ、俺は」
御木本「…アンタという人間がよくわかった」
秋山「…?」
御木本「俺はアンタを認めねぇ、絶対に認めねぇからな!」
桐生「…行ったな」
秋山「はい、はるかちゃんと仲良くしている以上こうなるのは目に見えていましたし…それにあれ、嘘ですから」
桐生「嘘だと?実際のところはどうなんだ」
秋山「彼女が俺のことをどう思っているかどうかは分かりませんけど…俺が彼女に惚れているって感じは確実にあります」
桐生「つまり…一緒にいるうちに好きになっちまったってことだな?」
森島「えっ…///」
秋山「そんな感じです…一緒にいてそして…あの時初めてそのことに気が付いた…彼女を俺は好きになっていたってことを」
森島「…///」
桐生「あの時?」
森島「(それって…三日前の夜の話かな)」
秋山「…10月28日の夜、俺は彼女に過去の話をしたんですよ…そしたらなんか心配されてて…それが…その…なんというか…」
桐生「つまり…心配され過ぎて悲しくないものが悲しくなったってわけか」
秋山「そんな感じです…彼女には思いやりの心がある、その時つい彼女に抱きついて泣いてしまったんです」
桐生「そういうことだったのか…」
秋山「いや〜人に話すのって恥ずかしいですね、こういうことは特に」
桐生「フッ…」
森島「…」
秋山「さて…俺はそろそろ行きますか、いい感じに暇が潰せたんで話聞いてくれてありがとうございます、桐生さん」
桐生「礼には及ばんさ」
秋山「そうですか、じゃあ失礼します」
秋山は桐生に一礼した後去って行った
桐生「…いるんだろう、森島出てこい」
森島「…気付いてたの?」
桐生「ああ…話を聞いている途中カールを巻いた髪が見えたんでな」
森島「…///」
桐生「…聞いていたんだろう、さっきの話」
森島「うん…」
桐生「秋山はああ見えて、辛いことをため込んじまう癖がある…そんな中お前という心のよりどころがいて嬉しいと思っているんだ…」
森島「…」
桐生「俺からもお願いだ、これからもあいつの心の支えになってやってくれ…そしてもしあいつの思いがお前に伝わったとするなら…しっかり受け止めてやれ」
森島「うん…///ありがと!」
桐生「どうした、顔が赤いぜ?」
森島「そんなことないの!秋山さん探してくる!それじゃあ!///」
桐生「…妙なところで意地っ張りだな、アイツは…」
絢辻「意外と優しい部分もあるのね、見直したわ」
桐生「絢辻…見ていたのか」
絢辻「ええ…森島先輩が赤面しながら秋山さんを探している姿を見てもしかしたら、と思ったから」
桐生「ふっそうか…真島の兄さんに伝えておこうかな…」
桐生は携帯を取り出しメールを打ち真島に送信した
桐生「秋山と森島の関係は面白くなりそうだ…と」
―――第十話終わり―――
14/10/29 23:03更新 / アンフィニ