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冴島大河第五話「兄弟との再会」
    ―――10月26日放課後ある商店街―――
梨穂子「あれはすごく度胸がいるよねぇ…クラス全員の目の前で森島先輩を押し倒すって」

冴島「フッ…二人とも聞いた途端顔真っ赤やったな」

梨穂子「秋山さんこう言ってたね」
     
     ―――一時間前―――

秋山「あれはなんかこう無我夢中になっちゃって、助けるにはああするしかなかったんだよ」

森島「本当ドキッとしたんだからね?もう…」

     ―――一時間後―――

梨穂子「ってさ」

冴島「アイツは仲間が危なくなると無我夢中で助ける事がある…アイツの隠れた癖やな」

チンピラ「痛たっ!」ドン

冴島「すまん、怪我ないか?」

チンピラ「おいおっさん何処向いて歩いてんだ!…この落とし前付けさせてもらうでぇ!お前ら!このおっさんの身ぐるみ剥げ!」

冴島「そう思うとったわ、いくで!」

    〜〜ヘッドクラッシュ!〜〜
台に頭を叩きつける問答無用の一撃。

冴島「はっ!オラァァァ!」

チンピラ「痛い痛い痛い!頭蓋骨われる!」

    〜〜突き破りの極み!〜〜
ガードで固まった敵を、足の一振りで完全に破壊する。
安心が絶望に代わる一撃。

冴島「オラァァァ!オッシャァア!」

チンピラ「ウギャー!」

チンピラの頭領「強い強すぎる…はっ、こ、こいつがどうなってもいいのか!」

梨穂子「え?いや!は、離して!」

冴島「梨穂子!この外道が…」

チンピラの頭領「フハハハハ!一歩でもちかずけばこの女を…」

???「どないするんや」

チンピラの頭領「あ?…あ、アンタは…まさか」

???「女に手ェ出すなんざ男のすることやないでぇ!」

    〜〜真島流めった斬りの極み!〜〜

敵の腹を三回ドスで刺した後相手の体全てを切り刻む残酷な技

???「オリャオリャオリャオリャ!」

チンピラの頭領「うぎゃぁぁぁぁ!」

???「女一人守れんで何がこの街の信頼取るなんて口叩けるんや兄弟!」

冴島「お前は…真島の兄弟!」

梨穂子「ま、真島さん!?」

真島「久しぶりやな、梨穂子チャ〜ン!いや、今こんなことやっとる場合やないさがっとけや!」

梨穂子「は、はい!」

冴島「恩に着るわ、兄弟」

真島「話は後や、まず残りの連中片付けるでぇ!いくでオラァ!」

     ―――10分後―――

真島「意外と早く片付いたの…改めて、出所おめっとさんや兄弟」

冴島「ああ…やが兄弟、なんでお前がここに?」

真島「ヒヒッ輝日東に網走から送られてきた男がおる…ちゅう話聞いてな、もしかしてと思いすっとんできたんや」

梨穂子「ありがとうございます、真島さん助かりました〜」

真島「ええよええよ…所で兄弟」

冴島「なんや」

真島「お前等、付き合ってんのか?」

梨穂子・冴島「は?」

真島「いや…何となくそう思うとったわ」

冴島「そんなわけないやろ、な?梨穂子」

梨穂子「えっ!?あ、うんそうだね…」

真島「羨ましいのぉ兄弟、まさかクリスマスを女と一緒に過ごせるとはのぉ…あ、せや明日輝日東学校に挨拶に行かなアカンわ、大吾が言い忘れてたことがあったらしいからのぉ」

冴島「そうか、何なら明日一緒に行くか?」

真島「ええんか、さてワシはホテルに戻るでぇ明日ここで落ち合おうな、じゃほな」

こうして俺は梨穂子の家に帰った
まさか兄弟がいるとは思わなかったわ
明日兄弟と学校に行くんか…なーんか味気ないわ

   ―――第五話終わり―――
14/10/19 18:58更新 / アンフィニ
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