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第2話 競争だ!
2人は完成させたセイバーを持ち寄り、模型店のコースを借りてバトルをしようと予定を立てた。
予定通り、2人はショップに集合し、互いに完成したピカピカのマシンを見せ合う。
そこに、乱入者が現れて・・・




〜タミヤショップ〜

凛「かよち〜ん、おまたせ〜」
花陽「凛ちゃんおはよ〜」
凛「さあ、マシンお披露目の時にゃ!」

2人はタイミングを合わせて完成したマシンを見せ合った。

凛「おお〜、かっこいいにゃ〜」
花陽「凛ちゃんのかっこいいね〜」

凛「さ〜あ、勝負にゃ!」
花陽「負けないよ〜」
??「あたしも混ぜてもらうわよ」
凛・花陽「!?」

花陽の後ろから誰かが声をかけた。
聞き覚えのある声だった。

凛「・・・真姫ちゃん!?」

花陽たちとは違う大学に通う、高校時代同じクラスの真姫だった。
よく見ると、腰にマシンをしまっておくボックスがつけてある。
凛や花陽と同じものだ。

花陽「真姫ちゃん、それ・・・」
真姫「ふふ・・・私のは、これよ」

真姫がボックスをあけ、中からマシンを取り出した。
赤いボディがギラリと光った。

凛・花陽「ディオスパーダ!!」
真姫「ふふ、お父さんがディスプレイ用に持ってたんだけど、いらないって言うからもらったの。
まさか、出番が来るなんてね」
花陽「真姫ちゃんもマシン持ってたなんて・・・」
凛「よーっし、真姫ちゃんも入れて、誰が一番速いか、競争するにゃー!」
真姫「ふふふ、望むところよ」

コースのレンタル料を払い、コースに来てみると・・・

花陽「わ〜、おっきいね〜」
真姫「あら、5レーンなのね」
凛「豪華にゃ〜」

5レーン、つまりマシンが走るコースが5本に分かれている。
これは、ミニ四駆ジャパンカップと呼ばれる最高級のミニ四駆大会で使われるコースと同じ仕様である。

花陽「えっ、シャーシ同じ?」
凛「ほんとだ〜」
真姫「へ〜、これはますます、面白いレースができそうじゃない」

そう、3台ともスーパーUシャーシ。
実際のミニ四駆だとディオスパーダは違うけど

3人は、マシンのターン式スイッチを入れた。

ギュイイイイイイイイイイイイイイイ

と軽快な音を立ててマシンのタイヤが回転を始めた。

凛「よーーーーい、ドンッ!」

凛の合図に合わせて、マシンが走行を始める。

花陽「おお〜っ、速〜い」
真姫「がんばれ、ディオスパーダ!」

2週目に突入。先頭に立ったのはディオスパーダ、続いてソニックセイバー、最後尾にマグナムセイバー。

凛「マグナムセイバー、抜き返すにゃ!」
真姫「その調子よ、ディオスパーダ!」

走るコース位置が変わり、順位が変わることもある。ミニ四駆の面白いところである。
ソニックセイバーとディオスパーダが並んだ。

花陽「ソニックセイバー、いいよ、いけっ!」

3週目。ソニックセイバーが前に出た。マグナムセイバーも並びかけた。

凛「いい勝負・・・!」
真姫「抜かせちゃだめよ・・・!」

4週目を突破。ソニックセイバーが先頭のまま。

花陽「いけっ、ソニックセイバー・・・!」
凛「かよちん速いにゃ〜」
真姫「ま、負けないわよ・・・」

最終ラップ。順位は変わらないまま。

花陽「そのまま、そのまま・・・!」
凛「追いついて、追いついて・・・!」
真姫「抜き返して・・・!」

そのままゴール。
1位:ソニックセイバー 花陽
2位:ディオスパーダ  真姫
3位:マグナムセイバー 凛

凛「う〜、かよちん速いにゃ〜」
真姫「惜しかったわ〜」
花陽「か、勝った・・・勝った〜♪」
凛「かよちん、なんでそんなに速いのかにゃ〜?」
真姫「あたしも知りたいわ」

3台のマシンのボディをはずし、見比べた。

凛「ん〜・・・」
真姫「電池、じゃないかしら?」
花陽「あとは、モーターとか・・・」

ソニックセイバー 電池:パワーチャンプ モーター:アトミックチューン
マグナムセイバー 電池:パワーチャンプ モーター:レブチューン
ディオスパーダ  電池:エボルタ    モーター:アトミックチューン

真姫「モーターの性能比べも必要ね」
凛「電池も結構重要になるんだね〜」

ボディを元に戻し・・・

凛「ね、もう一回やろー!」
真姫「いいわよ、エボルタは耐久力が一級品だから、2回戦目には強いわよ?」
花陽「よーし、もう一回勝っちゃうよ〜」

再び、マシンのスイッチを入れて走らせた。

花陽「いっけー、ソニック!」
凛「がんばれ、マグナム!」
真姫「負けないで、ディオスパーダ!」

そのとき、青いマシンが後ろから追いついてきたかと思えば、すぐに前に出た。

花陽・凛・真姫「!!!!」

3人の目はその青いマシンの走りに釘付けになった。

自分のマシンを手に取った後も、その青いマシンは驚くべきスピードで走りつづけている。

真姫「見てよ、アレ・・・」
凛「速いにゃ・・・」
花陽「私たちのマシンとなにが違うのかな・・・?」

その青いマシンの持ち主が現れると、マシンを手に取った。

???「ど〜や、驚いた〜?」
真姫「あら・・・」
花陽「希ちゃん!?」

希「3人とも、楽しそうにしとったから、ウチも押入れからマシン引っ張り出してきたんやで〜」
花陽「シャーシが違う・・・」
凛「ガンブラスターXTO!」

3台のマシンをごぼう抜きした青いマシン、ガンブラスターの持ち主は、
なんと高校時代一緒にμ’sの活動をした希だった。

真姫「どうしてここに?」
希「せっかくガンブラスター持っとるんやし、どうせなら一緒に楽しもうかな思うてな〜」
花陽「ガンブラスター・・・買ったの?」
希「せやで〜、花陽ちゃんたちがまだ高校におる頃にな〜」
真姫「その頃から走らせてたの?」
希「い〜や、飾っとく目的だったんよ、でもそれだけじゃさすがにマシンがかわいそうやし、この機会にと思うて」
凛「見せて見せて」

希は、ガンブラスターのボディをはずして見せた。

ガンブラスターXTO 電池:ネオチャンプ モーター:トルクチューン

真姫「この電池は?」
希「凛ちゃんや花陽ちゃんが積んでるパワーチャンプの充電池版、とでも言うたらええかな〜」
花陽「へぇ〜」
真姫「こ、これは・・・勉強になりそうね」
凛「あっ、そろそろ時間にゃ」
花陽「ほんとだ、帰らないと延滞料金取られちゃう」
凛「じゃあ、写真でも撮ってから帰るにゃ〜」

そして、撮った写真をタイムラインに載せる。
「希ちゃんもミニ四駆持ってた!」というコメント付きで。

絵里「あら、希・・・遊んでたのね、楽しそうに」

16/08/12 23:21更新 / マグナム
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■作者メッセージ
第1話にもマシンの画像をのせました!

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