【ヤミと眼鏡ともう一人の旅人】

文章(原作):銃太郎
イラストレーション:proto_k

※18歳未満の閲覧は禁止です

ヤミと眼鏡ともう一人の旅人 後編


リリスが意識を取り戻した頃には、葉月が眼鏡イブ探しを手伝う話がすっかりまとまってしまっていた。

葉月に体を元に戻してもらったリリスは、不本意ながらもこれ以上眼鏡リリスが葉月に接近しないよう監視するために同行することにした。

「ではソーマの強そうな本を探して来ます〜。」

「待って。」

葉月は眼鏡リリスを制して一人書架の間を進み出した。

「えーと…確かこの辺に……あった!」

葉月は棚から一冊の本を手に取ってページをめくった。

「やっぱりそうだ。」

「何故その本なんですか〜?」

眼鏡リリスが怪訝な顔をして葉月を見た。

「平行世界が相似形ならこの図書館の本の配列も似てるんじゃないかと思ってね。
ボク達の図書館ではここにボクの故郷の本があるんだ。この本の中に入ればもう一人のボクが居る。
何か手掛かりが見つかるかもしれない。」

「はうう〜、葉月さん凄いです〜!」

眼鏡リリスが眼鏡をキラキラさせた。

「相似形つったって誤差はある訳だし〜。眼鏡とか。
だからその世界にイブが居るとは限らないんだけど…
葉月って頭いいんだか抜けてんだか…」

リリスが正論めいた事をぶつぶつ言ったが、何やら盛り上がっている二人の耳には入らなかった。

「リリス、ボサッとしてると置いてくよ!」

「あ〜ん、待って〜。」

こうして奇妙な三人組は本の中へと旅立って行った。

「ところで葉月さ〜、さっきものすご〜く下品な声が聞こえた気がするんだけど〜。」

「…ああ、ちょっとマナーの悪い喫煙者に教育的指導をね…」

「???」

========================

 ここは眼鏡世界の葉月が住むという本の中。夜の闇の中に突然明るい光の輪が現れ、その中から3つの人影が現れた。

《ドスッ!!!》

「あ〜んいた〜い!
もう〜!メガネっ子!ゲートの位置が高すぎ!ちゃんと座標を調節しなさいよ〜、下手くそなんだから〜!」

ここは葉月が住んでいたのとそっくりの家の庭、一人だけ落ちて尻餅をついたリリスが、激しく眼鏡リリスに噛み付いた。

「あうう〜、ごめんなさい〜」

涙目で謝る眼鏡リリス。

「あんた、一応ヤミなんでしょ〜?もっと能力の使い方練習すれば?
あ〜!わかった。眼鏡イブが家出した理由はメガネっ子のあまりのドジさに嫌気がさしたからでしょ〜!」

「はう〜ひどいですリリスさん〜。」

「リリス、自分を棚に上げるって言葉知ってる?」

「なによ〜葉月、こいつの味方ばっかりして〜。ぷんぷん。」

「しっ!声が大きい。」

葉月が右の人差し指を立てて唇に当てた。

(この家にもう一人の葉月がいるの〜?)

(どこから入るんですか〜?)

(こっちだよ。)

葉月は二人を玄関へ導き、ドアノブに手を掛けると、ドアがすっと開いた。

「鍵が開いてる。」

「夜中なのに無用心ね〜。」

「あの時と同じだ。初美が消えた夜、ボクは初美が男からラブレターをもらったのを見て嫉妬したんだ。
そしてそのまま部屋に篭ってしまって玄関の鍵を掛け忘れた。
ということは…急がなきゃ!」

葉月がドアをそっと開けた瞬間、家の中で何かが光った。
とほぼ同時に二階から悲痛な女の叫び声が…

「初美ぃぃぃぃぃ!!!」

「しまった!遅かった!」

葉月が声のする二階へ階段を駆け上がろうとすると、上から人影が降りて来て葉月達を見つけると驚いて叫んだ。

「誰だ!!」

外から差し込む月明かりに浮かび上がった声の主は長くて美しい黒髪、すらりとしたしなやかな長身、紅いリボンを結んだ白いセーラー服に包まれた豊かな胸。
薄明かりの中でもそれは葉月と瓜二つの、しかし眼鏡を掛けた美少女だというのが三人にはわかった。

「ここで何をしている!
お前らが初美をさらったのか!」

眼鏡葉月はいきなり葉月につかみ掛かった。

「初美をどこへやった!?初美を帰せ!!!」

葉月を壁に押し付け物凄い力でセーラー服の襟首を締め上げる眼鏡葉月。
彼女の瞳は怒りと絶望で葉月さえ背筋がぞっとするほど暗い情念の焔に燃えていた。

「ぐ…ち…違…う…ボクは…」

「嘘をつけ!初美を帰せ!さもないと絞め殺すぞ!」

「や…やめろ…ぐう…」

「あ〜ん!葉月〜!」
「あわわわ、葉月さ〜ん」

こんな時に二人のリリスはオロオロして何の役にも立たない。

眼鏡葉月が怒りに任せて力一杯首を締め上げる。

「ぐおぉ…くっ…」

葉月は息苦しさに獣めいた唸りを上げた。手にした刀の柄に手を掛けようとしたが、身体に力が入らない。視界が段々暗くなって気を失いかける。その時…

「やめて〜!」

二人のリリスが眼鏡葉月にしがみついた。

「五月蝿い!」

眼鏡葉月が二人を振りほどこうと手を一瞬緩めた隙に葉月は締め上げる手を振りほどいた。

「げほっげほっ…」

苦しそうに咳込む葉月。
眼鏡葉月は二人のリリスを突き飛ばした。

「きゅう…」

壁に頭をぶつけて気絶するリリスズ。
咳込んでいる葉月に再び飛び掛かり、廊下に押し倒す眼鏡葉月。
倒されたはずみで葉月の手から刀が離れ、廊下の端まで転がって行った。

捩伏せようとする眼鏡葉月と抵抗する葉月。

「や…やめるんだ!ボクの話を聞け!」

「五月蝿い!せっかく初美の16歳の誕生日にボクをあげようとしてたのに、お姉ちゃんを!ボクの初美を返せ!!」

「違う!ボクは…」

「五月蝿い黙れ!初美はボクのものだ!誰にも渡さない!」

激しくもみ合う二人の葉月。
しかし眼鏡葉月も先程ソーマを浴びていたので力は互角、なかなか決着がつかない。
廊下の上でしばらくもみ合ううちに体が密着し、互いの胸と胸がムニュッと押し付けられる。
二人ともブラをしてなかったのでセーラー服を通して互いの乳首がこすれ合う感触が伝わって来た。
上になって葉月を押さえ込んでいた眼鏡葉月の様子が何だかおかしい。
頬を紅潮させて荒い息をしている。
突然、眼鏡葉月が葉月に激しいキスをして来た。

「ん…んむう…」

何をする、と言おうとした葉月だったが、口を眼鏡葉月の唇に塞がれて声にならない。
振りほどこうとするが、両腕を掴まれて身体の自由が効かない。
それどころか唇の柔らかい感触に体が反応して頭の芯が痺れてしまった。
目を閉じて唇を任せる葉月。
すると突然眼鏡葉月は自分のセーラー服のリボンを解いて葉月の両手首を頭の上で縛った。

「な…何をする、手を解け!」

葉月が抗議するが、眼鏡葉月に上からのしかかられ、手まで拘束されていては何の効果もない。

「キミが初美の行方を言わないならその身体に聞くしかないな。」

眼鏡葉月の眼鏡のレンズが月明かりに鈍く光る。

「違うんだ、初美は…」

葉月が言い終わらないうちに眼鏡葉月の手が葉月のスカートに忍び込んで来た。

「あっ…」

パンツの上から股間を触られて葉月の身体がビクッとした。

「もうこんなになってるんだ。キミってエッチなんだね。」

「いやっ…違っ…」

眼鏡葉月の指は葉月の盛り上がった恥丘を優しく撫でて行く。

「ああ…ダメ…」

「ふーん、結構可愛い声出すんだ。」

眼鏡葉月の手は葉月のパンツの中に入って来た。

「もうここが硬くなってるじゃないか。」

葉月の耳元に熱い息を吹き掛けながら指先でクリをキュッと摘んだ。

「ひあっ…そこダメぇ」

「キミもここが弱いんだね。ボクみたいに毎日オナニーしてるのかな?」

「ああん…」

普段と人が違ったようにいやらしい声を上げる葉月。

「キミ達のせいで初美とエッチ出来なかったんだ。
ちゃんと責任は取ってもらうよ。」

眼鏡葉月は葉月のセーラー服の胸をはだける。
白くて形のよい乳房があらわになった。そして既に固くなって触られるのを待っているかのようなピンク色の乳首を舌で転がし始めた。
同時に右手で片方の乳房を揉む眼鏡葉月。
その間にも彼女の右手は葉月の股間をいじめる。
指が葉月の淫唇を割いて膣内に侵入し、中の肉襞を擦り上げると、淫蜜が秘裂からとめどなく溢れ出した。
(あああ…リリスとするより…気持ちいい。)

「ああん…ダメ…そこ擦っちゃ…」

眼鏡葉月は簡単に葉月のGスポットを探し当てて責める。
同時に葉月の一方の乳首を歯でキュッと噛み、別の乳首を指で捻り上げた。

「はあはあ…あんダメぇ…そんなに強くしたら…ああああ」

葉月は軽くイッてしまった。
日頃オナニーで慣らしている上、図書館でリリスに開発された葉月の身体は、ちょっとした愛撫にも敏感に反応してしまうのだった。

「もうイッちゃったの?だらしないな。じゃあ今度はボクも気持ちよくしてよ。」

眼鏡葉月が葉月のスカートを脱がせ、自分もスカートを脱いで逆向きに跨がり、お尻を葉月の顔に持って行った。

葉月の割れ目を舌がなめ回す。葉月もゆっくりと眼鏡葉月の蜜が溢れ出した場所を舌で舐め始めた。

「ん…んふ…あ…は…」

びちゃびちゃと言う音が廊下に響く。

「ん…う〜ん…頭痛〜い…」

その時リリスが失神から目覚めた。

「ホント葉月ってどの世界でも乱暴なんだから〜…って、ええ〜!?」

リリスは二人の姿を見て開いた口が塞がらなくなった。

「何よこれ〜、喧嘩してたと思ったら気が付けばエッチしてるし〜…ていうか69!?
葉月が葉月のあそこを責めて〜、責められた葉月がまた葉月のあそこを責めて〜、そのまた葉月が〜…あ〜ん訳わかんない〜。」

同じ姿の二人が重なり合う光景に混乱するリリス。

「あ…ん…あぁ」

(やばい…こいつの舌使い…すごく気持ちいい。このままじゃボクがイカされてしまう。)

葉月の舌の気持ち良さに危険を感じた眼鏡葉月は、すっかり興奮して虚ろな目をしている葉月を残して二階に上がったかと思うと、すぐに手に何かをもって駆け降りて来た。
それは両端が巨大なペニスの形になった双頭ディルドーだった。

「初美によろこんでもらうためにコイツで練習したんだけど、無駄になってしまったからね。今度はこれでキミをいぢめてあげるよ。」

眼鏡葉月は亀頭の部分を舌でねっとりと舐めながらニヤリと笑う。
その顔は14才の少女とはとても思えないほど妖艶な色気を湛えていた。
黒光りするグロテスクな凶器を見せ付けられた葉月は、少し怯えたような顔をしたが、既に快感で頭が痺れていたので何の抵抗も出来ない。
むしろもっと気持ち良くして欲しいという気持ちを潤んだ瞳で訴えているように見える。

「さあ、行くよ。」

眼鏡葉月が蜜が溢れる淫裂にディルドーの先端を宛てがうと、葉月の口から甘い吐息混じりの声が漏れた。
「あ…はぁぁぁぁ…ん」

眼鏡葉月は力を込めて凶器をぐいぐいと葉月の体内へと挿入する。

「いやああああ…」

葉月は初美に恋い焦がれる自分を慰めるためにいろんな物を使ってオナニーするうち、いつの間にか処女膜を破ってしまっていた。
しかし、こんなに太くて硬いモノで身体を貫かれるのは初めてだった。

「太いのを奥までいっぱいに頬張って涎を垂らしてるよ…いやらしいオマンコだね。」

「いや…恥ずかしい…」

葉月が羞恥で真っ赤に染まった顔を横に向けた。

「今度はボクの番だよ。」
眼鏡葉月も自分の花芯にディルドーを突き立てて一気に挿入する。

「うああああ…入ってくる…」

根元まで挿入すると、松葉崩しのような形で二人が股間を密着させてディルドーによって連結された状態になった。

「ほら繋がった…じゃあ動くよ…」

眼鏡葉月はぐいぐいと腰を回して葉月を責め始めた。
「うあぁ…太いのが膣中で…暴れて…ダメェ」

眼鏡葉月の慣れた腰使いに葉月の頭は真っ白になる。
身体の中心を異物に貫かれ、膣肉をぐちょぐちょ掻き回される惨い感覚にディルドーを抜こうという気持ちはあるが、身体が言うことを聞かない。それどころか知らない内に自分から腰を動かしていた。

「ああ…動いちゃ…ダメ」
葉月が動いてディルドーを持って行かれそうになったので、眼鏡葉月は膣に力を込めて締め付ける。
すると自分自身が感じてしまい、思わず甘い声が漏れる。
快楽に突き動かされた二人の葉月はねっとりといやらしく腰を動かしていた。


「ああん葉月…すごくいやらしいよぉ…」

二人の痴態をパンツの上から股間を弄りながら食い入るように見つめるリリス。すると背後から眼鏡リリスが肩を叩いた。

振り向くリリス。

「あら?眼鏡っ子いつの間に起きたの〜?」

「リリスさん…わたしまたエッチな気持ちになっちゃいました…」

眼鏡リリスが眼鏡を光らせてリリスに迫って来た。

「メガネちゃん…」

リリスも身体に火がついていたので抱き合って深いキスを交わした。

「ねえ〜、リリスちゃん達もこれで気持ち良くならない?」

リリスは胸の谷間の四次元空間から双頭ディルドーを取り出した。

「リ、リリスさん…それをいつも持ち歩いてるんですか〜?」

「いつでも葉月とセックス出来るようにね〜。でも葉月がちっとも使わしてくんないから…ね、いいでしょ?」

「は…はい…私も…その…挿れたいです(ぽっ)」

そして葉月達と同じように繋がってセックスを始めるリリスズ。

「ああ〜ん、硬くて…いいのぉ〜」

「ああああ〜、リリスさん…スゴイ…スゴイ…マンコいいです〜、私死んじゃいます〜…」

「あたしたち死なないけど〜気持ち良くて死ぬかも〜、ああん…」



一方葉月達は…

(はあはあ…どちらか先にイカされたほうが負けてしまう。どこまでイクのを我慢出来るか勝負だ。)

負けず嫌いの二人はいつの間にか相手を先にイカせようと対抗意識を燃やしていた。

卑猥な動きで腰を使いながら互いを責め合う二人の葉月。勝負は数10分に及んだ。しかし…

「ああああああ…オマンコ拡がっちゃう…もうやめて…ボク変になっちゃう…」

「はあはあ…もう降参する?」

先に音を上げたのは眼鏡葉月だった。

「…降参…するなら…ボクも…一緒に…」

「参った…降参する…キミの腰の動き…やらし過ぎ…だから…お願い…イカせてぇ」

「いいよ…一緒に…イこう…」

葉月が一層激しく腰を動かして眼鏡葉月を責め上げる。
二人はいやらしく動きながらエクスタシーの階段を駆け上がって行く。

「もうダメ…イクうぅぅぅ…」

「あああああ…初美ぃぃぃぃ」

「あああん…スゴイのぉ…来る…葉月ぃ〜〜〜〜〜〜…」

「死んじゃいます〜…もう…リリス、イキま〜〜〜〜〜す」

最後に四人は歓喜の声を口々に上げながらオルガスムスの大波にさらわれてしまった。


========================

[そのしばらく後]

セックスを終えた眼鏡葉月は、自分の行動の軽率さを恥じて、三人を家のリビングに招き入れて無礼を詫びた。
そこでイブや図書館、平行世界などについて三人から話を聴いた。

「本当にすまない、いきなり乱暴なことして…謝って済むことじゃないかもしれないけど。」

リビングで三人にお茶を勧めながら頭を下げる眼鏡葉月。

「実は最初にキミを見たとき、キミが異世界から来たもう一人のボクだってわかったんだ。何故だかわからないけどね。
でも、やり場のない気持ちを誰かにぶつけないとおかしくなってしまう気がして…」

「いいんだ、謝らなくても。初美を失った辛さはボクにもよくわかるから。」

「ありがとう。許してくれて。もう一人のボクが優しい人で嬉しいよ。」

「優しいだなんて…なんか照れるな。
それよりこれからどうするの?初美を探しに行くのか?」

「うん、そのつもりだ。こっちの世界のリリスと一緒にね。」

「はうう〜、葉月さん〜、お供しますぅ〜。」

手を取り合う眼鏡の二人。眼鏡リリスはいつの間にか眼鏡葉月にも惚れてしまったようだ。
(リリスが惚れっぽいのは共通なんだな)と葉月は心の中で思った。

それから一行は眼鏡葉月を連れて図書館に戻ってきた。

「そういう訳で、わたしたち早速旅に出ます〜、お二人さんお世話になりました〜。」

「元気でね。きっと初美に会えるよう祈ってるよ。」

「ありがとう。キミも早く初美に会えたらいいね。」

抱擁して別れを惜しむ二人の葉月。

「これを持って行くといいよ、何かの役になるかも知れない。言うこと聞かなければ握り潰せばおとなしくなるよ。」

葉月は紐で逆さに吊した眼鏡ケンちゃんを手渡した。
「ありがとう。適当に大事にするよ。」

「それではさようなら〜。グッドラック〜。」

「わ…わいは不幸や…」

眼鏡の二人と一羽が空間の割れ目に消えて行った。

「さてと、ボク達も帰ろうか、リリス。」

「ところでさ〜葉月〜、どうやってあたしの図書館に戻るか知ってんの〜?」

今まであきれた様子で傍観していたリリスが口を開いた。

「あ、しまった!眼鏡リリスに聞くのを忘れた。」

「もう、一人で勝手に盛り上がっちゃってさ〜。ま、あのドジっ子ちゃんがいくら考えてもどうせ分かんないでしょうけど〜。」

「じゃあリリスは知ってるのか?」

「ま〜ね〜。面白いから今まで黙ってたけど。
能ある鷹は爪隠すって言うでしょう?ま、ちょっとした応用力があれば出来ることよ〜。」

リリスが悪戯っぽく笑った。

「じゃあ遊んでないで早く帰ろうよ。」

「どうしよっかな〜、この世界も面白そうだし〜。葉月が双頭ディルドーでセックスしてくれるなら戻ってもいいけどな〜。」

こんな所で取引をするリリス。

「わかったよ、すればいいんだろ。」

「うそ!やった〜、葉月意外と素直じゃない。なんでも言って見るものね〜。」

両手を挙げて喜ぶリリス。

「でも〜、リリスちゃん疲れちゃった〜。葉月〜、戻る前にコタツで一休みしよ?」

「ボクも何だか眠いし、そうしようか。」

葉月もあくびをしながらリリスの意見に賛成した。
コタツに座ってマッタリする二人。

「ねえ葉月〜、リリスちゃん我慢できないよ〜。ここでして〜。してくんなきゃおでこちゃんに浮気したことばらしちゃうぞ〜。」

リリスが甘え声をだしておねだりした。

「しょうがないな。じゃあ…」

葉月はリリスの肩をそっと抱いてキスをした。

(ああ〜ん、あたし今葉月とキスしてるのね〜。葉月の唇やわらかい。リリスちゃん幸せ。)

リリスが感動に打ち震えているその時だった。

《ゴツン!》

後頭部を葉月に殴られて気絶するリリス。

「ふうー。危ない危ない。危うく純潔を失う所だった。さっきのはもう一人の”ボク”としたんだからオナニーと同じだ、浮気じゃないよね。ノーカウントノーカウント。」

葉月は勝手な理屈を一人つぶやいて大きく伸びをした。

「あれ?何か足に当たるな?何だろ。」

葉月がコタツ掛けをめくると、中で猫のように丸くなって眠っている眼鏡イブがいた。

「は、初美居るし!」

眼鏡イブは次の世界へ行く前に、図書館でこっそり一休みしていたのだった。
眼鏡リリス達はコタツの中の眼鏡イブに全く気付かずに旅立ってしまったのだ。

「むにゃむにゃ…あれ?葉月ちゃん…どうしてここにいるの?眼鏡も掛けずに…恥ずかしいよー。」

「眼鏡イブでもいい、初美は初美だ。お姉ちゃん!会いたかったよ!」

涙を流しながら眼鏡イブにがっしり抱きつく葉月。

「葉月ちゃん。あ…おっぱいさわっちゃダメだよ…恥ずかしいよ。」

眼鏡イブの乳房を揉みしだく葉月。

「初美のおっぱい柔らかい…。もう先っぽが硬くなってるよ。感じてるんだね。ねえ初美、これで一つになろう!」

葉月はリリスから奪った双頭ディルドーを眼鏡イブの花芯に挿入した。

「ああん、葉月ちゃん…きもちいいよ…」

葉月は眼鏡イブと繋がって二人女の子同士のセックスを始めた。

「あああ…初美ぃ…好きだぁぁぁ」

「葉月ちゃん…そんなに動いたら壊れちゃうよ…」

恥じらいながらも葉月の動きに合わせて自分も腰を使う眼鏡初美。

その横で手足を縛られてさるぐつわをかまされたリリスがモガモガ言いながら転がされていた。

(ひど〜い葉月、リリスちゃんを差し置いて〜。
あ〜、わかった!これって放置プレイね。後でたっぷりお仕置きされるんだわ。もう葉月ったらいつの間にSMを覚えたのかしら〜、やらしいんだから〜。)

懲りないリリスだった。
しかし…

葉月と眼鏡イブのセックスは何日も続いた。

「あああ…初美、好きだよ…」

「ああん…葉月ちゃぁぁぁん…」

「んーんーんー」

(いつまでやってんのよ〜お猿さんじゃあるまいし〜、早く解いて〜。リリスちゃんもしたいのに〜。ていうかお腹空いたよ〜…え〜ん葉月のバカ〜。)

やはり不憫なリリスだった。


おわり

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制作:ヤミと眼鏡ともう一人の旅人制作委員会

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セーラー服と日本刀
〜TVアニメ『ヤミと帽子と本の旅人』より〜