総長がデザインしたメカに設定をつける編 その1 2008/12/8
【時代背景】
経済の発達と共に、財閥主義が世界の主導権を握り始めていた。
財閥の総帥達は結託し新貴族主義を樹立。これにより政界にまでその手が及んだ。
世界の法を支配する事で新貴族達(旧財閥の財界人)は、その自らの寿命を延ばす禁忌に及ぶ。
クローン技術などを用い脳移植により半世紀ごとに若い肉体へと乗り換えを行うことで
長期間に及ぶ支配体系を確実なものにしていった。
世界の統一を名目に、茶番劇とも言える不毛な戦争を始め、自分達以外の男の存在を
国の平和の名目に次々に戦争で死に追いやっていった。
やがて訪れるのは男手の無い女性社会。
女性達は、男手を補うために次世代重機の製造に取り掛かる。
戦後の男性待遇はあまりにも酷く、街の外のスラム街へと不能な男たちを追いやっていた。
女性達は貴族から精子を買い求めることで、準貴族の地位を子供が得ることが許された。
しかし、準貴族は女性のみが許され、男子が生まれた際はこのスラムに捨てるしかなかった。
それでも生まれた男子が可愛い女性は、生まれた時に矯正手術を行い、女として育てる例も多々生まれた。
この性転換された子供は「ニューマン」と比喩されたが、貴族達には高く買われるようになる。
貴族になる事を夢見る男性達は、次第にお金至上主義「パラダイスシンドローム」に侵されていった。
世の男性は、絶対権力を握る新貴族と、生き残った中流階級の男性はパラダイスシンドローム、
下流層はスラム街で人間以下の生活をするものに分類分けされてしまう。

しかし、新貴族が支配する女性社会は、煌びやかであり高い生産性を有し、
ある意味で平和を絵に描いた文明を築き上げていた。
その中にあり、次世代重機として開発され、今や生活には欠かせなくなった機械
それが「オートマン」である。
オートマンは自動車などの移動用、製造工場のものから、お世話ロボまで
幅広く世界に普及していた。
いつしか女性達は、失われた男性を彼らオートマンに求めるようになっていく。
オートマンのデザインも、徐々に男性型(マッシブ)が増え出していた。

物語の舞台となるのは、このオートマンの技士や設計者などを輩出している「重機科学女学院」
重機科学女学院は今で言う高校と大学、大学院の一体型の学校である。
通常女性は最年少15歳からオートマンの2種免許を取ることが許されていた。

様々な重機学校によるオートマンの大会が盛んであった。
女学生達は、自ら設定したオートマンを持ちい様々な種目でその手腕を振るっていた。


【戦闘用オートマン マキシマン】
その中でも一番の人気を誇るのが、有人型の戦闘用オートマン、通称「マキシマン」による
「マキシマムフォーミュラ」である(以下、MFと略する)
MF専用のオートマンであるマキシマンは、大型重機クラスの馬力に、高い汎用性
さらには、高性能の人工知能を搭載し、有人型である為機動力にも優れている。





【マキシマンの基本概要】
■腕部
腕は指を有しており、その指先は軟膏素材であり、掴むと言うより挟む事で器用に作業が可能。
腕は太くマッシブであり、殴る事で巨大鉄球並の威力を発揮する。
腕をアンカーで飛ばすことで、有線ロケットパンチなどを有する機体も多く存在する。
手をドリルなどに変換することで、様々な用途に使用可能。
動力はそれぞれ肩(三角筋)、前腕にそれぞれ計4基配置されているのが多くの仕様である。

■脚部
巨大な足は、ローラーダッシュが可能であり、ピンを出すことでどんな悪路にも対応し
さらに二足歩行することで、どんな地形にも対応可能である。
が、基本はローラーにより自動走行が基本である。
脚自体は腕部と同じく頑丈で自在に動く仕様で、非常にパワフルである。
動力はそれぞれ太ももの上部(股関節)足のローラーユニット部に4基以上?配置されている。

■頭部
頭部はセンサーが大半を占めており、人工知能にとっては目として機能している。
頭部は基本センサーのみ配置なので、破壊された場合は、操縦者が肉眼での代用も可能。

■胴体
胸部にコンピューターが配置されており、まさに精密機械の塊。
もっとも硬い合金で覆われており、重量も多部に近い重量を持つ
(エンジンを持たないのにこの重さはやはり、やや異常である)
それもその筈、まさに脳とも言える最重要部だからである。
この胸部に配置された高性能コンピュターを有しながら戦闘用である事が
他のオートマンとの最大の違いである。

■コックピット
コックピットは背中にドッキングする方式であり、端子をあわせれば車の前方に接続し使用も可能。
おもに競技に使われるコックピットユニットは、バイクに近いライデングスタイルのもので
後ろに突き出ているが、ライデング姿勢の為前からは全く見えない。
このコックピットユニットがレスポンスに大きく影響するため、様々なものが存在する。

■操縦者
パイロットはその競技の特性上、非常に体育会系になってしまう為
「アスリート」と呼称されている。
世界事態が温暖化が進んだ世界であり、女性社会であり、さらに最大のスポンサーが
新貴族や中流階級のパラダイスシンドロームの男性な為に、アスリート達は
レオタードとも競泳水着とも取れる特殊スーツを着用している。
マキシマンを乗りこなす姿の美しさも、この競技の魅力の一つである。
アスリート(操縦者)は当然、コックピットシステムで操縦をするのだが
人工知能に指示をしたり制御したりするのは、遠隔操作を行うオペレーターである。
競技者は、1体のマキシマンとアスリート1人、オペレーター1人のセットで1組となる。
なお、オペレーターも 観客から見えるように露出された場所に配置され
その服装は、まるでレースクイーンかのようなコスチュームが義務つけられている。

■備考
エネルギーは様々な趣向がこなされた、融合液体であり、通常のガソリンのおよそ300倍の燃費。
(300倍燃費がいいと言う事にして あくまで、高性能と言う事で)
しかし、その使用量もハンパでなく、基本その貯水タンクは胸部の下の腹部に置かれている。
マキシマンの平均最高速は300キロ以上。
それを足部のローラーだけで行うのだから驚異的である。
平均質量は数トンらしい。
エンジンはそれぞれ腕や足に独立し搭載されており、メインエンジンは存在しない。
逆に言い換えれば、1基が破損してもなんら問題なく稼働が可能。
なお、制御系の動力は電気であり、コンピューター用のバッテリーも積んでいるが
当然、他のエンジンによりチャージが可能なのは車と同じである。
劇中では、山などに合宿に行く際 マキシマンのエンジンを数機動かし
それを電力にチャージするなどの方法をとったりする。

マキシマンの全高はおよそ3メ−トルに届くか程度である。
頭部を後方にたたみ(コックピット側にずらす)
しゃがむ事で トラックよりも低い高さになる事で トンネルなども1車線での運用が可能。
横幅は、自動車と同じか 肩などに突起があるものはソレより大きいか程度である。

当然だが、飛行能力は無い。
ただし、コックピット端子を経由し飛行ユニットとドッキングすれば、飛ぶことも可能。
ただし、質量が重い為、それで何かをするのは効率が悪い。

■競技内容
マキシマムフォーミュラは、2体1チームのダブルスによる戦闘や
トライアスロンよろしくなレースだったりなど、様々なものが存在する。




【まとめ】
今回は、コックピットは あえて外付け方式にすることで
デザインから連想できる設定背景まで、細かく設定しました。
テーマは、マッシブな小型ロボと美少女のコラボレーション
&学園百合もの&矯正したショタ子も出せますぞ的な ご都合主義世界観。

当然、小型な所でナイトメアフレームに設定が似てしまうので
あえて、戦闘用ではなく、重機であり、競技用にしました。

パイロットを女の子にしたかったので、無理やりな背景設定です(笑)
しかし、重要なのは 適当な設定を付けて なんとなく?納得させれば勝ちです(笑)
あと、女社会で男手が無いから重機に頼ると言う部分から全部、一気に思いつきました。

1枚のデザインから設定を膨らますと言うのは面白いですね。
自分でデザインしてしまうと、ムダな部分まで作ってしまうんで
作品として使うなら こんな感じが取っ掛かりとしてはいいのかなぁ〜と思ってみたり。